湘南キャンパスで広畑小学校の児童を対象に「はだのエコスクール」を実施しました

スチューデントアチーブメントセンターの二ノ宮リムさち教授が12月15日に湘南キャンパスで、秦野市立広畑小学校の児童を対象にワークショップを実施しました。秦野市が幼稚園や保育園、小学校などを対象に実践的な環境教育?学習の場を提供することを目的に民間企業や環境団体などの協力を得て展開している「はだのエコスクール」の取り組みとして、SDGsやESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)が専門の二ノ宮リム教授に同校から授業の依頼があったものです。

同小学校の3年生12名が参加した「SDGs(持続可能な開発目標)ってなんだろう?」と題したワークショップでは、はじめに児童たちが3、4名ずつのグループに分かれて、30年後に「あってほしいもの?残っていてほしいもの」「なくなっていてほしいもの」を考えて付箋に書き出しました。「あってほしいもの?残っていてほしいもの」には「水」「森」「空飛ぶ車」などの意見が挙がり、「なくなっていてほしいもの」には「戦争」「ポイ捨て」「動物虐待」などが挙げられました。二ノ宮リム教授がSDGsの17の目標について説明した後、それぞれのグループで出た意見がSDGsの目標と関連するかを整理し、SDGsの目標に関連しない意見はオリジナルの目標を立てて分類。その後、出た意見の中で自分が1番重要だと思うものとその理由を、一人ひとりが発表して全体で意見を交わしました。

プログラムの終盤には二ノ宮リム教授が、「挙げてもらった意見の中でSDGsに関連しない意見があったように、SDGs以外にもみなさんが大切にしたいものがあって、その内容は人それぞれ違います。社会は一人ひとりの思いが集まることで変わっていくので、自分が大切だと思うことから取り組んで、一緒に社会をつくっていきましょう」とメッセージを送りました。参加した児童からは、「小学校の水道や電気のスイッチの周りに、SDGsの17の目標について張り紙があるからもともと知っていたけど、さらに詳しく楽しみながら学べてよかった」といった感想が聞かれました。

当日は、二ノ宮リム教授が担当する大学院人間環境学研究科の開講科目「ライフデザイン研究」を履修する3名が児童をサポートしました。桑原大輝さん(大学院人間環境学研究科1年次生)は、「児童たちと一緒にオリジナルSDGsを考えましたが、自分には小学生のような柔軟な発想はありませんでした。意見を聞いていてとても面白く、新しい視点を得ることができました」と話していました。