湘南キャンパスで2月27日に、「スタートアップ道場~ビジネスピッチ会」を開催しました。これは、スタートアップ立ち上げに興味ある本学の教職員、学生、大学院生が、事業シーズ?アイデアをもとにビジネスプランを披露し、投資家による審査とフィードバックを受けるビジネスコンテストです。本学は、研究活動の活性化を目指し研究環境の整備や研究開発マネジメントの強化、研究活動の分析や推進、支援業務を担う「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户URA」を2022年度より設置。23年11月から本年1月にかけて、大学発スタートアップを目指すグループを対象に「スタートアップ道場」を開講し、3回にわたりビジネスプラン作成のワークショップを実施してきました。「ビジネスピッチ会」はその4回目として開催したもので、投資家目線で評価を受け、研究成果やアイデアのリアルな社会実装のため事業化へとステップアップすることを目標にしています。
当日は、投資家として鎌倉投信(株)投資事業部長の江口耕三氏および、NV Ventures(株)代表取締役社長の前田信敏氏、また本学経営学部長の平田光子教授の3名が審査を務め、これまで「スタートアップ道場」に参加してきたグループを中心に5チームが発表しました。開会に先立ち、URAオフィスを担当する尾内敏彦教授(総合科学技術研究所)がこれまでの「スタートアップ道場」のワークショップや講座の内容を紹介。JST基金によるGAPファンドなど日本が力を入れているスタートアップに関する政策の動向などを説明しました。続いて稲津敏行副学長(理系担当)が、「本学はこれからますます研究シーズをもとにスタートアップに力を入れ、大学全体へも周知を図りたいと考えています。参加する皆さんは、これまでの成果をいかんなく発揮してください」とあいさつしました。
発表は、参加チームの代表が登壇し10分間の発表と5分間の質疑で構成。それぞれにわかりやすい画像や動画を駆使し、自分たちが練り上げてきたビジネスプランを披露しました。審査員からは、想定するクライアント層やサービスの汎用性、設備投資の課題やライセンスモデルへの提案検討など、さまざまな質問に発表者が丁寧に答えました。最後に講評に立った平田教授は、「順位は技術の優劣を評価したものではなく、社会にインパクトを与える到達点までの距離や大きさなども踏まえて評価したものです。社会への影響力は利益や売上高といった形で現れます。これから日本経済を立て直し、私たちが暮らす社会をより良くするためにスタートアップは必要な活動です。今後も東海大発スタートアップを発展させるよう支援していきたいと思います」と話しました。
当日の順位と発表チーム(筆頭者がリーダー)は下記のとおりです。
◆最優秀賞
野原徹雄研究員(工学部)、落合成行教授(同)、福島直哉講師(同)、川本裕樹研究員(同)、長谷川真也教授(同)、畔津明彦客員教授(同)、砂見雄太准教授(同)
◆優秀賞
長谷川真也教授(総合科学技術研究所、工学部兼任)、千賀麻利子(石川県立大学)、吉田京珠(工学部)、松井優士(政治経済学部)
◆その他の発表
?後藤信哉教授(医学部)、腰本裕之(URA)
?高雄元晴教授(情報理工学部)、西川惠准教授(工学部)、東郷毅紀(大学院工学研究科)
?嶽石あや(大学院医学研究科)、筒井杏珠(国際学部)、ソンヘイコン(工学部)