新屋敷 直木
シンヤシキ ナオキ
- 教授
- 学位:博士(理学)
基本情報
所属
- 理学部 / 物理学科
- 総合理工学研究科 / 総合理工学専攻
- 理学研究科 / 物理学専攻
- マイクロ?ナノ研究開発センター
ジャンル
- 物理
- 化学
研究と関連するSDGs
研究内容
広帯域誘電分光法による水複雑系の分子運動に関する研究
水を含んだ様々な物質の誘電率の測定を1μHz~50GHzの広い周波数域で行い室温付近の液体状態から80 Kの低温のガラス状態で、溶質と水、さらにこれらの協同的な分子運動を誘電緩和として観測することができる。本研究の目的はアルコール、糖、合成高分子、タンパク質などの様々な水溶液で水や溶質分子運動の普遍的な特徴と物質構造依存性を解明することが本研究の目的である。
我々が得た新たな知見は、食品、生体、コンクリートなど、水を含むすべての物質で起こる様々な現象のメカニズムの解明に応用することができる。
詳細情報
研究分野
- 自然科学一般 生物物理、化学物理、ソフトマターの物理
論文
X 線回折測定による高分子水溶液中の氷結晶構造の 濃度─ 冷却速度マップ
広帯域誘電分光法による氷結したウシ血清アルブミン水溶液の氷の分子運動
Electric-field penetration depth and dielectric spectroscopy observations of human skin.
講演?口頭発表等
- X線回折法によるPoly(vinyl pyrrolidone)水溶液の氷結晶構造の濃度および冷却速度依存性
- X線回折法によるPoly(vinyl pyrrolidone)(PVP)水溶液中の氷構造について
- セメント硬化、ミセル形成、様々な高分子溶液のゲル化機構の水構造解析
- 水溶液で観測される水の誘電緩和の対称および非対称な広がり
- 結晶性高分子ポリ-L-乳酸のナノ薄膜での力学特性と結晶化ダイナミクス
- 裁断化PLLAナノシート水分散液のレオロジー特性
- 混合流体分離デバイスを用いた環状オリゴ糖の熱泳動 1
- 混合流体分離デバイスを用いた環状オリゴ糖の熱泳動 2
- ポリ乳酸裁断化超薄膜と水の構造体の流動現象の解析
- 温度勾配を駆動力としたミオイノシトールの拡散現象
- 部分的に氷結したPoly(vinyl pyrrolidone)水溶液における高分子と氷および水の誘電緩和
- 拡散NMR法による高分子水溶液中の水分子の拡散現象観測
共同研究?競争的資金等の研究課題
氷結水溶液中の氷の誘電緩和の動的階層構造性と水和
広帯域誘電分光法を用いた定位的時期特異的物理療法の開発
氷結および非氷結水溶液の液体からガラス状態への動的階層構造
温度勾配を外場とする高分子の不可逆的分子拡散の解析
氷結したタンパク質水溶液のガラス転移と分子ダイナミックス
水の特異的協同運動性-液体からガラス状態の水溶液
分子複雑系におけるスローダイナミックスの広帯域誘電分光とフラクタル解析
広帯域誘電分光法による高分子-低分子量分子性液体混合系のガラス転移
広帯域誘電分光による食品中の過冷却水の観測手法の確立と応用
広帯域誘電分光法による高分子水溶液のガラス転移
産業財産権
- 物性測定用プローブ
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お問い合わせ先
取材に関するお問い合わせ
学長室(広報担当)
Tel. 0463-63-4670(直通)