文学部歴史学科西洋史専攻の三佐川亮宏教授(大学院文学研究科研究科長)が1月13日に、皇居?宮殿「松の間」で行われた「講書始の儀」に陪席者として参列しました。講書始の儀は、明治2年に明治天皇が学問奨励のために定められた「御講釈始」がはじまりとされ、毎年1月に天皇皇后両陛下が人文科学?社会科学?自然科学の各分野における第一人者から講義を受けられる儀式です。両陛下をはじめとした皇族方とともに、今年度は三権の代表者(法務大臣、文部科学副大臣、衆参両院副議長、最高裁判所長官)、学長、文化勲章受章者、日本学士院会員、日本学士院賞受賞者など計21名が陪席者として招待されました。三佐川教授は、専門分野であるドイツ中世史に関する著作『ドイツ史の始まり―中世ローマ帝国とドイツ人のエトノス生成』(創文社、2013年)が評価され、2018年に第108回日本学士院賞を受賞しています。
今年の講書始の儀では、東京大学名誉教授の深沢克己氏(西洋近世史学)による「地中海交易と『離散の民』の商人たち」、東京工業大学名誉教授の今田高俊氏(社会学)による「自己組織化の時代―持続可能な社会のために」、東京大学名誉教授の廣川信隆氏(分子細胞生物学)による「生命の要、分子モーター、細胞内のミクロの運び屋」と題する講義に、天皇陛下をはじめ皇族方、陪席者が熱心に耳を傾けました。
三佐川教授は、「日本学士院賞を受賞したときと同様、このような名誉ある場に招待されたのは、28年にわたって研究活動に取り組む環境を提供してくださったbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户があったからこそであり、心から感謝しています。これからも地道に史料と向き合いながら、多くの人にドイツ中世史の魅力を伝える著作をまとめていきたい」と話しています。