札幌キャンパスでは2月13日から3月13日まで、第5回「研究?作品展示交流会 in SAPPORO 2024」を開催しました。本キャンパスの研究企画?活動委員会が、研究内容や作品の発表する場を設けることで、研究?作品創作活動の活性化を図るとともに、教員間の相互理解を深めることを目的として2020年度から実施しているものです。教員はもとより学生、大学院生による研究活動のさらなる活発化につなげるため学生、大学院生も研究ポスター?作品展示や口頭発表に参加しています。
今回は、ポスター発表と作品展示に国際文化学部と生物学部の教員、学生、大学院生物学研究科の大学院生、合わせて47件が出展。Teamsを利用した要旨の閲覧での交流参加も実施しました。期間中の2月27日には、ポスター?作品前での発表会と口頭発表会を開き、来場した教員、学生にそれぞれが取り組む研究活動について活発に紹介する姿が見られました。また、同日には特別講演と懇親会も開きました。







N601教室で行った開会式では約40名の教職員、学生が参加する中、まず研究企画?活動委員会委員長の北夕紀准教授があいさつし、「コロナ禍で私たち教員、研究者の学会への参加も制限を受けたことから、研究内容や作品の発表の場をつくり、同じキャンパスに所属する教員間の相互理解を深めたいと、若手教員が中心となってこの交流会を始めましたが、北海道地域研究センターが共催に加わり、学生、大学院生による研究活動の成果発表も受け入れたことでさらなる活性化が望まれます」と展望を語りました。続いて、北海道地域研究センターの南秀樹所長(生物学部長)が、本センターの活動について紹介しました。






午前中のポスター?作品発表を経て、午後からは口頭発表会を実施。生物学部の学生3名と大学院生物学研究科の大学院生2名が登壇=発表テーマなどは下記を参照=したほか、国際文化学部デザイン文化学科の笹川寛司教授が「報告【個展『イヌ?ネコ供養のデザイン~Sasagawa Hiroshi Solo Exhibition』】」、国際文化学部地域創造学科の植田俊准教授が「〈運動〉としての地域環境美化活動に関する研究」をテーマに、その成果を紹介しました。各研究発表後の質疑応答の時間では、教員や大学院生からのみではなく、学部生からも質問が相次ぎ、活発な議論が交わされました。さらに、今回は本学の教員海外派遣制度によってタイに1年間滞在して研究に取り組んでいる生物学部生物学科の鈴木大准教授と、今年度で定年退職を迎える生物学部海洋生物科学科の岡本研教授による特別講演も行いました。オンラインで講演した鈴木准教授は「タイ王国での研究活動の紹介」と題し、同国のマヒドン大学で取り組んでいる宿主と寄生虫から見る比較系統地理学について解説。岡本教授は、道立高校の教員時代から続けてきた地質学研究の成果をはじめ、教職課程におけるアクティブラーニング教育法の研究や岩石情報の読解方法研究、地域の地質を活用した教材開発など、多彩で広範囲にわたる教育研究について紹介しました。講演後には稲津敏行副学長(理系担当)が、「本学の研究力は私立大学の中でもトップクラスの実力を誇っており、それは大学院生の活躍に支えられていると実感しました」と講評するとともに、研究環境整備や大学の研究開発マネジメント強化、研究活動の分析、推進、支援を担うURAの整備や、大学院生支援の現状などについて説明しました。






懇親会では、参加者による投票で選ばれた優秀賞の表彰式を実施。「ウバガイの生活年周期に関する研究」のテーマで口頭発表した大岩弘啓さん(生物学部海洋生物科学科4年次生)と、「コイ後腸における短鎖脂肪酸による非神経性アセチルコリンを介した粘液分泌メカニズム」でポスター発表した山﨑向日葵さん(生物学部海洋生物科学科4年次生)、作品発表に「こだますく 自分自身の声を聞くことで話しやすくなる吃音症のための補助器具の制作」を出展した金子純也さん(国際文化学部デザイン文化学科4年次生)に網野真一札幌キャンパス長から表彰状が手渡されました。最後に閉会のあいさつにたった網野キャンパス長は、「ポスター発表、口頭発表共に、札幌キャンパス内外とのネットワークを生かした研究活動が報告されており、北海道地域研究センターの活動についても多様なアクティビティーが実りつつあるように感じました。未知の課題、新規の課題に取り組むことこそ大学の本質であり、今後さらなる5年、10年を見据えて継続していってほしい」と期待を述べました。
口頭発表会の内容は下記の通り。※発表順
「北海道西部における森林棲鳥類の血液原虫感染リスク」 生物学部生物学科4年次生 原山法大さん
「イルカの糞から見る御蔵島の魚類相」 生物学部海洋生物科学科4年次生 久保田雄斗さん
「ウバガイの生活年周期に関する研究」 生物学部海洋生物科学科4年次生 大岩弘啓さん
「流体力学的形態解析に向けたスナメリ3Dモデルの検証」 大学院生物学研究科生物学専攻2年次生 須田さくらさん
「低温条件下における稚ナマコの底質選択に関する研究」 大学院生物学研究科生物学専攻2年次生 中川恵佑さん