健康科学部社会福祉学科では、10月16日と23日に伊勢原キャンパス3号館で「社会福祉現場実習報告会」を実施しました。国家資格である社会福祉士の免 許を取得するためには、180時間以上の現場実習が義務付けられています。本学科では、その要件を満たすため、援助技術の習得を主な目的として、社会福祉 現場実習を開講しています。今回の報告会は、夏期休暇中に実習した学生が学びの成果を振り返るもの。3年次生82名が7教室に分かれてそれぞれの実習成果 を発表し、次年度に実習を控える2年次生らも聴講。約180名が参加しました。
実習は、社会福祉協議会や病院、特別養護老人ホーム、児童相談所、障害者支援施設など多岐にわたる現場で実施しました。登壇した学生は、事前計画に基づい たそれぞれの現場での内容を報告。「施設内での他職種の仕事の専門性も理解し、互いに連携していく姿勢を学んだ」「利用者との信頼関係や援助関係の築き方 に触れて、机上の勉強では知り得なかった体験を積むことができ、有意義な時間となった」などそれぞれ実感を交えながら語りました。会に出席いただいた各施 設の指導者からは、「私たちが伝えたかったことが報告に反映されていて、大変うれしい。これから社会福祉士を目指していく際に、実習での学びを生かしなが ら仕事への理解を深めていってほしい」などの言葉をいただきました。
発表を聞いた学生からは、「児童、障害、老人、医療、地域領域と社会福祉士の仕事は大変幅広いのですが、今日の発表を聞き、自分が実習に行かなかった領域 の現場での様子も詳細に知ることができました」「皆さんが各々の実習先で体験したいろいろな事例を話してくれて、勉強になりました」などと感想を話してい ました。
学生の指導にあたった船水浩行教授は、「本学科の学生ほとんどが、社会福祉士受験資格免許を取得して卒業します。この実習を通して、学生たちは現場でしか できない体験を共有化しつつ、この仕事の厳しさと喜びを知り、学習成果をともに振り返ることができたのではないでしょうか。また、ご参加いただいた実習先 の指導者の方々には学生が何を学び、何を課題としているかをお伝えできたのではないかと思います」と語りました。