健康科学部社会福祉学科では、7月5日に伊勢原キャンパスで「2014年度介護福祉現場実習 実習報告会?実習指導者研修会」を開催しました。この報告会 は、介護福祉士になるための必須科目である「介護福祉現場実習」において、本学科介護コースの4年次生が3月に行った施設での実習内容や成果を発表するも のです。当日は発表した18名のほかに本コースを選択している2、3年次生、本学科の卒業生や実習先の指導者ら約80名が参加しました。
4年次生はそれぞれが約3週間にわたって施設で行った実習の成果について発表。「食べこぼしても恥ずかしさを感じないですむ食事の方法と形態の変更」 「100歳の高齢者の自立と疲れと支援」「専門職として障害を理解すること」など多彩なテーマに沿って、具体的に行った内容や反省、今後の課題などを10 分間で披露し、3分間で聴講者との意見交換を行いました。聴講した2年次生は、「先輩たちの発表から自分たちが学んでいく介護実習の内容がイメージできま した」と話し、3年次生からは「介護計画の実施という課題に対して、どのように取り組んでいけばいいのか具体的に意識でき、勉強になりました。次はいよい よ私たちの番。前向きに取り組んでいきたい」といった声が聞かれました。
また、発表後には教員と現場で学生たちの指導にあたった施設関係者との「実習指導者研修会」も実施し、活発な意見交換が行われました。施設の関係者から は、「報告会を通じて私たちの指導や言動が学生の皆さんにどのような影響を与えているのか認識できました。今後の指導に生かし、さらに実習をよいものにし ていきたい」などの声が上がりました。介護コース主任の中野いずみ教授は、「後輩たちは先輩の発表から、また、4年次生はともに発表した同級生から学びあ う姿が見られ、成長を感じました。発表した学生は、何が成果で、何が自分に見えていなかったのか、あらためて振り返って言語化することで、自分の実践を冷 静に分析し、考察することができたのではないかと思います。また、発表を通じて人に理解してもらえるようにプレゼンテーションする力を養う場になっても なっており、現場実習がさまざまな形で生かされていることをうれしく思います」と話しています。