健康科学部では10月12日に伊勢原キャンパスで、学生有志が参加した岩手県沿岸部におけるボランティア活動報告会を開催しました。当日は同キャンパスの教員や学生らが多数参加し、学生たちの報告に耳を傾けました。
ボランティア活動に参加したのは12名(看護学科9名、社会福祉学科3名)の学生で、9月14日から20日まで岩手県内で被災者支援にあたりました。これ は岩手県立大学を中心に、全国の大学生のボランティアニーズと被災地のニーズを結びつけるために結成された「いわてGINGA-NET」プロジェクトに参 加したものです。同プロジェクトは、大学生の夏季休暇期間を利用して応急仮設住宅に入居している被災者のコミュニティづくりの支援などを目的としたもの で、本学部の学生は主に釜石市の応急仮設住宅で支援を行いました。
学生たちは住田町の旧?小学校体育館(現?五葉地区公民館)に寝泊まりし、他大学の学生らとともにグループを組み、複数の応急仮設住宅に引っ越してきた被 災者同士がお茶を飲みながら新たなコミュニティを築くための「お茶っ子サロン」を運営。活動は机や椅子、お茶セットの積み込み?設営から、お茶やお菓子の 提供、子どもや高齢者との触れ合いなど多岐にわたりました。
報告会では、参加学生が写真や図を使ってそれぞれ活動の様子を振り返り、「子どもたちの元気に逆にパワーをもらった」「単にボランティアをやったという社 会経験で終わらせたくない」「授業でコミュニケーションの大切さを学んだことで、被災者の話をじっくり聞くことができた」などの感想を話しました。中には 現地の子どもたちとの触れ合いを涙ながらに振り返る学生や、活動終了後も他大の学生と被災者の支援などに関する連絡を取り続けている学生の報告があり、臨 場感あふれる報告会となりました。参加した学生たちは一様に「この機会を長期にわたる被災者支援につなげたい」と話しています。