高輪キャンパスで11月22日に、「高輪まつり2015~防災?減災を考える交流会~」(共催:チャレンジセンター「Takanawa共育プロジェクト(TKP)」、メリーロード高輪、高輪台商店会、高輪泉岳寺前商店会)を開催しました。地域密着型の活動に取り組んできた本学チャレンジセンターのTKPを中心に、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択された本学の地域貢献活動の取り組み「To-Collaboプログラム」の「 安心安全プロジェクト」(防災減災)、「科学コミュニケーション活動を通じた地域活性化プロジェクト」が協力して初めて開いたもの。当日は近隣自治会で構成されている防災ネットワークの会員や学生、卒業生、地域住民など約500名が多彩なイベントを楽しみました。
開会式では、港区議会のうかい雅彦議長が「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户は学生の皆さんの地域に密着した活動などにより、地域に愛される大学になっています。今回は自治会や商店街の方々と協力して防災を考えるよい機会です。交流を深めて楽しんでください」とあいさつしました。2号館大講義室では、チャレンジセンター「サイエンスコミュニケーター」の学生たちによる「子ども向けサイエンスショー」や、「えっ、違うの! ~正しい防災知識と災害時の心構え~」と題したたかなわ地域防災研究事業による映像作品、港区国際交流協会のスタッフの「英語紙芝居(こぶとりじいさん)」を順次上演。続いて、本学情報理工学部情報科学科の内田理准教授が「災害時のインターネット活用~自分を守る?みんなを助ける~」と題して、SNSなどの活用法や利点を説明し、実際の災害時における活用事例や研究の内容を紹介しました。講演終了後には参加者から、自治体との連携やスマートフォンなどが使えない場合の対処法などについて質問が寄せられ、幅広く活発な質疑応答が行われました。
また、地下の食堂では被災地での震災復興支援活動を通じてTKPとつながりのある気仙沼から寿司職人らを招いてマグロの解体ショーを実施。さばきたてのマグロに多くの来場者が舌鼓を打ちました。また1号館では高輪消防署二本榎出張所の協力を得て映像上映や展示、本学医学部付属東京病院および港区高輪地区高齢者相談センターによる出張健康診断も実施。2号館前広場では、港区立高輪子ども中高生プラザ(TAP)によるミニ工作コーナーや、地元商店の協力による多くの出店が設けられ、子ども連れなどでにぎわいました。
閉会式では、高輪教養教育センターの福﨑稔教授が、「自治会や商店街の皆さん、学生、消防署、本学医学部など多くの方との協力で、高輪まつりを実施することができました。ぜひ来年も続けていきたいと思います」と話しました。最後に、防災ネットワーク代表が、「大学と自治会がともに力を尽くし、今後とも防災に取り組んでいきたい」と結びました。
スタッフとして参加した学生は、「震災復興支援を通じてつながりのできた気仙沼の方々と協力して皆さんに喜んでもらえる催しが実施できて感無量です」「子どもたちが楽しんでくれたので、やりがいがありました」などと話しました。来場した子どもたちからは、「マグロが大きくて迫力があった」「いつも食べているまぐろと違って、とてもおいしかった」などの感想が、近隣の来場者からは「近くの大学で防災に関してこのような催しがあることは力強い」「子供向きのイベントがあるので訪れやすい。大学生が楽しそうに実験している姿が印象的で、子どもも科学に興味を持ったようです」などの感想が聞かれました。