建学75周年記念「サイバーセキュリティーシンポジウム」を開催しました

東京?霞が関のbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户校友会館で12月1日、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户建学75周年記念「サイバーセキュリティーシンポジウム」(主催:bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户平和戦略国際研究所、モスクワ国立大学情報安全保障研究所)を開催しました。平和戦略国際研究所では、人間の安全保障を理念に掲げ、これまでサイバーセキュリティー、公衆衛生やヒトの移動をテーマに研究を進めています。昨今のIoT機器を使った犯罪やサイバーテロの多様化を受け、2012年は東京で、2014年にはモスクワにてサイバーセキュリティーの国際的な対話の一環としてシンポジウムを開催してきました。本シンポジウムはサイバーセキュリティーの先進国であるロシア?モスクワ国立大学情報安全保障研究所の研究員ら有識者とともに、「パワーシフト時代のサイバー空間における多国間の対話」をテーマに議論を展開しました。

当日は約60名が聴講し、まず日本政府におけるサイバーセキュリティーの最高責任者である菅義偉官房長官が挨拶し、「日本とロシアの両国間で、今後成果を上げることが期待されているサイバーセキュリティーに関し、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户とモスクワ国立大学の協力のもと、今回のシンポジウムが開催されることを大変歓迎するとともに、政府として大きな成果が挙がることを期待しています」と話しました。また、ロシア大使館のエヴゲニー?アファナシエフ大使とイギリス大使館のデヴィッド?エリス首席公使が登壇し、ロシアやヨーロッパでのサイバー犯罪の現状や、国際的な規範づくりの必要性について語り、「サイバーセキュリティーに関する国際的な議論の場を設けてくれたbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に感謝しています」と謝辞を述べました。これらを受けて山田清志学長は、「多くの有識者の皆さまにご参加いただきながら、グローバルな話し合いの場を設けることで有益な成果を挙げるとともに、今後の大学教育に生かしたい」と決意を述べました。

シンポジウムの第一部では、平和戦略国際研究所の末延吉正所長(文学部教授)が本シンポジウム開催の目的と登壇者を紹介し、モスクワ国立大学情報安全問題研究所のヴラディスラヴ P.シュルステュク所長と外務省総合外交政策局兼サイバー政策担当の大鷹正人大使がサイバー犯罪に対する両国の政策を紹介した。シュルステュク所長は、「サイバー環境は容易に国境をこえられることから、数多くの国が連携して有識者の力を結集することが必要。陸、海、空と同様にサイバー空間の安全保障についても積極的に議論する必要である」ことと話しました。第2部ではNHKの石川一洋解説主幹の進行のもと、三角育生内閣審議官、アナトリー ストレリツォフ同副所長や本学情報教育センターの中嶋卓雄所長ら有識者が登壇し、サイバー空間への規制を高めつつ、どのように経済成長や生活の質の向上について議論しました。コメンテーターを務めた防衛研究所の河野桂子主任研究官は、「国際連合の会議などでもサイバーセキュリティーに関してリーダーシップを発揮するロシア の有識者との意見交換は非常に有意義なもの。この成果を生かし、国際社会が連携して対策を進めてほしい」と話しました。