医学部付属病院で野外調理器を使用した炊き出し訓練を実施しました

医学部付属病院では10月20日に伊勢原キャンパス1号館ピロティで、野外調理器による炊き出し訓練を実施しました。大規模災害などで院内の調理施設が使用できなくなった場合の調理環境や設備の検証、職員の災害対策への意識向上を目的として、栄養科が中心となって2014年度から実施しているものです。当日は、病院事務部や看護部、診療技術部、薬剤部、診療部の職員ら約30名が訓練に取り組み、本キャンパスの教職員が訓練を見学して調理した食事を試食しました。

参加した職員は、釜と鍋の両方がセットできる「炊き出しステーション」と「スーパーかまど」の2種類の野外調理器を設営し、約200名分のみそ汁とおにぎりを調理。職員用災害食(サバイバルフーズ)の紹介や提供も行いました。また、今回初めて、実際にチルド保管されている患者食を本病院の患者食の調理を委託している富士産業株式会社所有のキッチンカーで再加熱し、提供方法を検証しました。

運営に携わった伊勢原総務課の松井裕一主査と診療技術部栄養科の後藤陽子科長補佐は、「非常時に備えて、患者食と職員食は3日分を保存していますが、職員の誰もが野外調理器を安全に使えるように準備しておく必要があります。今年度はこれまでに実施した訓練の経験を生かして、炊き出し用のレシピの確立や火力の調整などにも配慮しました。病院のスタッフだけでなく伊勢原キャンパスの教職員にも、災害備蓄食やキッチンカーについて認知し、災害対策への意識を高めてもらう機会になったと思います。今後も緊急時に速やかに対応できるよう訓練を充実させたい」と話していました。

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