法学部と観光学部の学生が「神奈川韓国語スピーチ大会」で好成績を残しました

10月8日に神奈川県民ホールで開催された「第20回神奈川韓国語スピーチ大会」で、弁論部門に出場した法学部の坂田梓さん(3年次生)が大賞を、観光学部の松村敦季さん(2年次生)が同部門の金賞を受賞しました。同大会は日本国内における韓国語学習者のコミュニケーション能力向上を目的に、神奈川韓国綜合教育院が毎年開催しています。「弁論部門」と「プレゼンテーション部門」の2部門に分かれて、参加者がそれぞれ好きなテーマについて発表し、両部門の中で最も優れた発表者に大賞が送られます。二人とも今大会に向けて、9月から本格的に準備を開始。対面やリモートでキム講師の指導や韓国人留学生のサポートを受けて原稿を作成し、毎日1、2時間ほどのスピーチ練習を重ねてきました。

坂田さんは、高校時代に「この先の社会では多国籍の言葉が話せることが重要になる」と考え、日本に一番近い国である韓国語の勉強を開始。本学進学後は、韓国語能力試験(TOPIK)で中級に合格するなど学びを深めるとともに、語学教育センターが開講する韓国語の授業を履修してきました。昨年度の同大会に出場したメンバーの発表練習を聞いたことで、「自分も語学力を試してみたい」と今回の出場を決めました。大会当日は、「ゆっくり流れる時間の中で」と題してスピーチ。勉強や部活動などで韓国語を勉強する時間がなかなか確保できずにいたところ、新型コロナ禍が起きて自宅時間が増える中で外出自粛に息がつまる思いがあったものの、時間の余裕というメリットも生まれ、その時間を韓国語の勉強にあてて理解を深めた課程を発表しました。「まさか大賞をいただけるとは思ってもいなかったので驚きとともに、これまでの学びの成果を評価してもらえてうれしく思います。日韓の貿易業に携わる企業への就職を志望しているので、今回の受賞は自信にも大きくつながりました」と話しています。

一方、松村さんは同センターのキムミンス講師が指導する日韓交流サークル「トンへチング」に1年次の秋学期から参加。今年度からは、トンへチングの代表に就任し、韓国人留学生らと交流する機会が以前よりも増えたことで、ネイティブに近い発音や語学力をつけてきました。今回は、「韓国語との出会い」をテーマにスピーチ。「高校時代の友人の影響でK-POPが好きになり、韓国ドラマやYouTubeを通して韓国語や文化を学んでいました。大学進学後は1年次の秋学期からトンヘチングに入り、より深く韓国語を学ぶようになりました。韓国語との出会ったきっかけや勉強方法など、私の実体験をテーマにしました」と話します。「発表が1番手だったので、うまく話せたか不安もありましたが、練習の成果を評価していただけました。来年の春から韓国の漢陽大学に1年間留学する予定なので、現地で文化に触れるとともに、日本に対する考えや関係性などへの理解を深め、将来的に日韓をつなげる仕事につければと考えています」と語りました。

指導に当たったキム講師は、「昨年度は新型コロナの影響で授業やトンヘチングの活動もオンラインでしたが、今年度は対面での交流が中心となり、これまで以上に日韓交流の場がつくれていました。今回受賞した2名は、大会出場への意欲も高く、積極的に学びを深めてネイティブに近い発音やイントネーションを磨いていました。今回の受賞はトンヘチングに所属する日本人学生にも大きな刺激になると思います」と語っていました。