12月1日に、国際会議ICETC2022(International Conference on Emerging Technologies for Communications 2022)※1 で情報通信学部 通信ネットワーク工学科4年の須賀裕哉さんと、大学院 情報通信学研究科1年の石岡怜さんが研究発表を行いました。須賀さんはこの発表で「Student Presentation Award」を受賞しました。この会議は、電子情報通信学会の通信ソサイエティが、世界に向けて英語で開催するフラッグシップ的な国際会議です。今年は東京会場とオンラインのハイブリッドで開催され、須賀さんは東京会場で、石岡さんはオンラインで発表を行いました。
須賀さんは発表後に、「私の研究は、通信機器がコンピュータウイルスに感染しても、これを自動的に駆除できる技術を実験で検証したものです。通信機器を動作させながら、そのソフトウェア?プログラムを定期的に新しいものと入れ替えることで、このような技術を実現しています。国際会議での研究発表は初めてでしたが、発表後にも会場の研究者の方々と話ができ、とても刺激を受けました。また、アワードも受賞できて、とても光栄に思っています。この研究は、大学院を修了した先輩から引き継いだもので、石岡先輩を初めとする多くの研究室メンバーに支えられて研究発表まで辿り着くことができました。皆には、感謝の気持ちで一杯です。来年度は大学院へ進学する予定なので、この研究をさらに発展させていきたいと思います。」と語りました。
また、石岡さんも、「私の研究は、須賀君の研究をさらに発展させたもので、通信機器が同じコンピュータウイルスに繰り返し感染することを防ぐ技術を実験で検証したものです。通信機器のソフトウェア?プログラムを入れ替える際に、異なる構造で同じ動作を行うプログラムに入れ替えることで、このような技術を実現しています。昨年度は、このアイデアのコンセプトをこの国際会議で発表しましたが、今年度は、このアイデアを具体的に実現する方法とその検証実験について発表しました。今回は前回よりもうまく発表することができ、大学院での研究活動を通じた成長を実感しています。今後は、英語でのQ&Aについて、もっとスキルを高めていきたいと思っています。」と語りました。
一方、二人のゼミ指導教員である村山純一教授は、「今回発表した研究は、科研費(JP19K11948)の助成を受けて研究を進める中で得られた成果です。研究の概要は情報通信学科のホームページ※2 でも紹介しています。今回発表した二人は、日頃からとてもよく頑張って研究を行い、査読も突破して発表に辿り着くことができました。大学院生の石岡君は、日頃の講義TA(アシスタント)でも、学部生の面倒見が大変良いのですが、ゼミでも自分の研究を進めるだけでなく、後輩の須賀君の研究も手厚くサポートしてくれました。また、須賀君もこれに応えて必死に研究を進め、その結果アワードを受賞するなど、期待に応えてくれました。須賀君のコメントにもありますが、このアワードは多くの研究室メンバーの協力を結集して獲得できたものでもあります。仲間同士で協力して活躍する!というのは日頃のゼミでの教えでもあり、来年度も二人に加えてさらに多くの仲間が、同国際会議での発表に挑戦することを期待しています。」と述べています。