bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では7月14日にオンラインで、第1回教育セミナー2021「これからの保育?教育を考える」を開催しました。本学は、建学80周年にあたる22年度に「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」と題した改組改編を行い、現行の19学部75学科?専攻?課程の教育?研究体制から23学部62学科?専攻に移行する予定です。今回のセミナーは、新たに開設を予定している児童教育学部(7月現在設置認可申請中)の理念や教育?研究活動を周知するとともに、企業や行政、大学など研究機関の識者らと児童教育学のあり方を考える機会とすることを目的としたものです。来年1月まで4回にわたり開催する予定で、第1回目となる今回は畿央大学教育学部准教授の中村恵氏が講演しました。
初めに内田晴久副学長(企画調整担当)が本セミナーの開催趣旨などを説明し、「情報技術の急速な進展や多様性を尊重する価値観の広がりなどによって、幼児期に得るべき知識や経験も時代に合わせて変化しています。人格形成に大きな影響を与えるとされる幼児期の教育について、実際に保育の現場で活躍する方々と意見を交わしたい」と期待を語りました。また、児童教育学部(仮称)設置準備室の山本康治教授(スチューデントアチーブメントセンター)が、コロナ禍をはじめ、さまざまな社会変革が保育の現場に与える影響を解説。「ものの見方や感じ方、想像力などを培うために必要な“直接体験”が減っていますが、その分ICTを活用した“仮想体験”の技術が進歩しています。これからは双方のよさを生かした教育の展開が求められると思います。本セミナーを通じてこれからの保育?教育について考える機会としたい」と話しました。
続いて中村氏が「子どもの世界を広げる『ICT環境』」と題して、現在のコロナ禍におけるICTの可能性とその課題を踏まえたうえで、ICTを活用した子どもの遊び(学び)について、具体的な保育活動の事例を紹介しました。その中で、ICT環境には、幼児期に大切な直接体験をより深める要素が含まれていることや、教員?保育者がその活用の考えを広げていくことの重要性を説明。さらに、そのような状況を支える今後の国の政策の方向性として、文部科学省が策定した「幼児教育スタートプラン(仮称)」などを踏まえ、これからの幼児教育におけるICTの位置づけについて、フィンランドの幼児教育と比較しながら解説しました。
最後に山田清志学長が閉会の辞を述べ、「保育現場でのICT活用については、本学の情報通信学部など専門的な技術を有する学部と連携することで新たな教育の形を見出せるのではないかと思います。また、本学文化社会学部には日本で唯一の北欧学科があるので、研究者の知を結集し北欧諸国の教育?研究も取り入れることで、東海大の独自性を持った学部としていきたい」と期待を寄せました。