医学部医学科の学生が8月17日ら21日まで、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)主催のオンライン研修「臨床医学英語研修(ハワイ)」に参加しました。本学科では世界に通じる良医の育成を目指し、多彩な海外留学制度や海外研修プログラムを展開しています。ハワイ大学医学部の協力を得て、神戸大学医学部と連携して運営している本研修は、日本の医学生が医用英語や医療英会話、医療面接の基本を学ぶとともに、国際的視野を広げることを目的としています。例年はハワイを訪れてHTICを拠点に実施していましたが、今年度はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症の影響によりオンラインとし、本学科の5年次生2名と6年次生2名のほか、大阪大学や筑波大学、高知大学の学生ら合計12名が参加しました。
学生たちは、患者とのコミュニケーションの取り方や医療面接の留意点についてレクチャーを受けた後、医師役となって模擬医療面接に臨み、患者役を務める学生やハワイ大学の教員らから症状や病歴などを聞き取る練習を繰り返しました。また別のプログラムでは、ハワイ大学医学部の学生を患者役とする模擬医療面接も実施。ハワイ大の医学生とともにディスカッションして診断結果から病名を特定し、それらの理由を医師にプレゼンテーションするトレーニングにも取り組みました。さらに、アメリカにおける医学教育や医師国家試験、臨床研修制度に関する講義も受講しました。
6年次生の佐藤瑞季さんは、「研究に興味があり、海外での活動も視野に入れていることから、英語力を高めたいと考えて受講しました。1日のプログラムを終えてからも自主学習が欠かせずハードな日々でしたが、達成感のある実り多い研修でした。最初はリスニングに苦労しましたが最終日にはかなり聴きとれるようになり、自信がつきました。今の自分の英語力を客観的に把握できたことも成果の1つです。創薬の研究に取り組み、臨床に生かすという目標に向けて、さらに真剣に英語学習に励みたい」と意欲を見せていました。
学生たちのサポートは、国際交流委員の加藤裕幸准教授(外科学系整形外科学)と、これまでに本研修に引率した経験のある鍋島一仁准教授(外科学系消化器外科学)らが担当。加藤准教授は、「昨年度はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症の影響により全面的に中止となりましたが、今年度はオンライン形式で実施することができ、協力してくれた皆さんに感謝しています。オンラインであってもハワイで実施しているプログラムと同様に充実した内容で、学生たちは医療英語の知識や患者さんとのコミュニケーションスキルなどを身に付けてくれました。本学科では、アメリカのニューヨーク医科大学やイギリス?カーディフ大学、デンマーク?コペンハーゲン大学などで、現地の医学生として臨床研修を経験できる留学制度を設けており、本研修はその事前訓練とも位置付けています。この研修をステップとして留学にも挑戦し、医学の知識や技術に加えて世界で通用する英語力を修得して、国際社会に貢献できる良医を目指してほしい」と話しています。