生物学部 生物学科では、5月20日に札幌市円山動物園などで新入生研修会を実施しました。今年度の研修会は、札幌キャンパス内で動物園職員による遠隔授業「動物園の歴史」を学んだあと、円山動物園に行き、座学で学んだことを現場で確認しました。
当日は、約70名の新入生が参加。午前中の講義「動物園の歴史」で「環境エンリッチメント」(飼育下で水場や山場など複雑な地形の飼育環境を整備するなどで、動物たちの元々持っている能力を発揮させることで、動物福祉の向上につながる取組)や動物園の役割などを学び、午後からは円山動物園の見学を行いました。
参加した新入生からは
「円山動物園では環境エンリッチメントの一環で採食方法の工夫を行い、野生下に近づけるなど、動物の心と身体の健康が保たれるような獣舎づくりができていると感じた」「レクリエーションとしての価値を高める事と動物福祉を両立させることで、動物特有の行動が現れやすくなり、結果的に研究としての価値も高まるということが分かった。そのためには、動物の情報をよく調べることに加えて、個体ごとによく観察し性格や行動を理解し、飼育員同士で伝達を行うということが必要であり、裏側での努力によって成り立っていることが分かった。」
といった感想がありました。