渋谷キャンパスで11月2、3日に「第69回代々木建学祭」を開催しました。今回のテーマ「STEP UP」は、昨年のテーマ「New Step」から一歩踏み出しよりよいものにしていこうとの建学祭実行委員会の願いが込められています。
2日は本キャンパスのある富ヶ谷二丁目町会の渡邊貴司会長らを来賓に迎え、本学関係者が出席して開祭式を挙行しました。建学祭実行委員の吉山比那さん(観光学部3年次生)の司会進行で同委員の小林秀俊さん(同)が開祭を宣言。水口陸委員長(同)が「渋谷キャンパスでは最後となる代々木建学祭に携わることができて非常に光栄です。盛大に開催される建学祭を存分に楽しんでください」とあいさつしました。続いて観光学部の藤本祐司学部長が登壇。「4年ぶりの開催に向けて準備を進めた学生や支援してきた教職員、さらに本キャンパスを見守り続けてくださった地域の皆さまに心から感謝申し上げます。代々木建学祭は今回でいったん幕を閉じますが、またいつかこの地でお会いしましょう」と話しました。
期間中は、観光学部の各研究室やサークル、プロジェクトなどが飲食ブースや日ごろの学びの成果を発表するブースを出展。2号館では「ゼミEXPO」と銘打ち、渋谷キャンパスの周辺地域の施設とその歴史にフォーカスして観光資源化の可能性を探る展示や、緑豊かな環境を生かした健康づくりの仕組みを模索するもの、また、ポスト?コロナ時代における国内外の観光の動向を検証する発表などを展示。特設ブースでは、「エアラインサービス」や長崎、軽井沢で実施された観光学部らしい魅力的な実習?研修の紹介など、多彩なテーマが揃いました。4号館でも、未来の観光地を見据えた考察や、災害被災地の遺構の観光資源化を探る試みなどを展示。その一つである服部泰講師のゼミが紹介した能登研修のブースでは、研修に参加した柴沼累さん(3年次生)が来場者に概要を説明し、「自分たちの研究内容を人に説明することで気づきをもらい、さらに理解が深まると実感しました」と笑顔で話しました。ご子女が同研修に参加したという保護者は熱心に耳を傾け、「地元の人たちとの交流など、学生ならではの得がたい経験をしてきたことが展示によって立体的に理解できました」と話していました。
また、渋谷区のキャッシュレス決済アプリ「ハチペイ」のダウンロードやチャージができるコーナーを設置し、本キャンパスで活動するユニークプロジェクト「+digital(プラスデジタル)」に参加している学生たちが来場者をサポート。代々木建学祭の各模擬店でも使えるとあって多くの人が訪れ、さっそく模擬店で使用する人の姿も見られました。同プロジェクトの代表を務める千葉健太郎さん(4年次生)は、「コーナーの設置や模擬店での使用について渋谷区の担当者らと話し合い、建学祭実行委員会と連携して準備を進めてきました。ハチペイを認知し、始めて利用してくれた方が多く、建学祭を盛り上げる一助になったと思います」と話しました。
4年ぶりに一般公開での開催となり、渋谷キャンパスの構内全体を利用した「スタンプラリー」をはじめ、「縁日」「すごろく」など子どもたちが参加できるイベントも開催。観光学部の移転に伴い本キャンパスでは最後の建学祭となりましたが、訪れた卒業生や地域住民らと観光学部の学生たちとが触れ合い、充実した「第69回代々木建学祭」となりました。