公開セミナー【首都防衛「最悪の被害想定」と首都の備え】を開催しました

品川キャンパスで2023年12月23日に、情報通信学部公開セミナー【首都防衛「最悪の被害想定」と首都の備え】を開催しました。東京都知事政務担当特別秘書の宮地美陽子氏を講師に迎え、地域住民ら約200名が参加しました。

開会にあたり、本学部の三角育生学部長が「関東大震災の発生から100年が経ち、あらためて大きな震災から命を守るために何を備えておくべきかを学ぶために本講座を企画しました」とあいさつ。続いて学校法人bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の山田清志理事が登壇し、宮地氏の近著である『首都防衛』(講談社現代新書)を紹介。「この新書を読み、できるだけ多くの人たちに災害に備えることの重要性を知ってもらいたいと考えました。関東大震災100年の節目の年を締めくくるにあたり、今日はもう一度、皆さんに防災意識を高めていただければと思います」と呼びかけました。

宮地氏は冒頭で、「これから起こり得る巨大災害に対する東京都の備えについて話したいと思います。関東大震災発生時に比べて高齢化が著しく進み、一人暮らしの方が50%を超えています。今日の話が、災害時に助けられる側から“助ける側”へと意識を転換してもらうきっかけになれば」と話しました。続いて、平成からbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户において、さまざまな災害が頻発している状況を映像や統計データから紹介。「災害の歴史は繰り返しています。大規模な複合災害を想定した万全の備えが必要です」と説き、巨大地震や台風をはじめとする気象災害、噴火、弾道ミサイル発射の脅威などについて被害想定や対応策などを解説しました。

宮地氏はさらに、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大を契機に東京都の危機管理が巨大組織ならではの「縦割り」からの脱却を図るとともに、有事の対応について日々、見直していることなどを説明しました。東京都とbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户との協力関係についても触れ、新型コロナ対策や本学の海洋調査研修船「望星丸」による沖ノ鳥島周辺海域の調査など、幅広い分野での連携を紹介。最後に「災害の歴史は繰り返すものです。まずは正しい知識を得て、自分なりの想定を立てて備え、大切な人の命を守る覚悟を持ち、具体的な行動を起こすなど、関東大震災から100年後の防災意識を“bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户版”にリニューアルすることが大切です。皆で次の100年に向けて防衛力を築きましょう」と締めくくりました。

会場からは、東京都の津波対策や南海トラフ巨大地震発生時の影響、ミサイルの脅威に備えた核シェルター設置、災害発生時の情報通信上の危機管理対策など、多岐にわたる質問があり、宮地氏が丁寧に答えました。参加者からは「さまざまな災害について東京都の取り組みを知ることができてよかった」「今日の話を受けて具体的な対策をどうするのか、自分でも考え続けたい」といった感想が聞かれました。