札幌キャンパスでは1月9日から2月13日までの期間、本学と学術交流協定を結ぶ韓国?祥明(サンミョン)大学校の学生7名を短期受入留学生として受け入れ、キャンパス内の国際交流会館にドームアドバイザー(DA)としてサポートする日本人学生とともに宿泊し、日本語プログラムの受講をはじめウィンタースポーツ体験、着物体験やフィールドトリップなど多彩なプログラムを展開しました。
1月21日-22日には北海道ニセコ町ニセコアンヌプリスキー場におけるウィンタースポーツ体験を行いました。これは短期留学生の日本語?日本文化研修プログラムの一環で実施されたものです。当日は地域創造学科の相原博之教授の引率のもと、良質なパウダースノーのゲレンデでスキーを楽しみました。実習ではまずスキーの履き方、ストックの握り方、方向転換の仕方、転び方などの基礎を平地でしっかり学び、その後、緩やかな傾斜面で滑降練習を行いました。
1月31日にはフィールドトリップとしてアイヌ文化の振興や普及啓発を目的に2020年にオープンした白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)を訪問。国立アイヌ民族博物館や体験学習館、伝統的コタンなどをDAの学生たちと共に見学しました。2月7日の着物体験では、講師の方をキャンパスに招き、色とりどりの振袖や紋付を着用。DA?留学生たちはお互いを撮影し、傘や刀を持ってポーズをとるなど和装を楽しみました。
2月13日に国際交流会館2階インターナショナルラウンジで行われた修了式には札幌キャンパス教職員?学部生ら約30名が参加。修了式では、網野キャンパス長から留学生に修了証書が授与された後、韓国からの留学生が日本語で留学生活の思い出やお世話になった在学生、教職員への感謝の言葉などを述べました。暖かく、感謝のこもった メッセージに出席した留学生?教職員?学生から大きな拍手が送られ、心に残る1日となりました。
DAを務めた渡部 万紘さん(国際文化学部国際コミュニケーション学科3年次生)は、「多言語?多文化に触れたいと考え、DAを志望しました。入寮当初は、文法を気にしすぎてうまく話せないことがありましたが、彼らと仲良くなればなるほど円滑なコミュニケーションがとれるようになりました。私が間違った韓国語を話してしまっても、冗談を交えながら間違いを正してくれました。私たちDAも彼らに正しい日本語を教えることで、お互いの言語能力が向上したと思います。留学生の皆さんの学習意欲はすさまじく、1度勉強モードになった時の集中力の高さにとても驚きました。あっという間のDA生活でしたが、毎日が刺激的で有意義な時間を過ごすことができました」と充実した表情で語っています。
また、土定 行さん(国際文化学部国際コミュニケーション学科3年次生)は、「DAプログラムは寮費がかからないので、ローコストでお得な教育プログラムだと思います。寮の管理人として時には留学生に注意をすることもありますが、お互いが尊重し合い、友好な関係を築くことができました。共同生活をする中で、???(カワイイ)や???(チュンデレ)など韓国語と日本語を組み合わせたハンボノを使うことがありました。ハンボノは思わず口に出てしまうこともあり、この異文化空間ならではの出来事だったと思います。リビングで食べた、タコ焼き?焼きそば、一緒に出掛けた小旅行、キャンパス内の雪遊など、どれも大切な思い出です」と笑顔で語っています。