病院ボランティアプロジェクトがセミナー「うつ病の境界~あなたの大切な人は大丈夫?~」を開催しました

病 院ボランティアプロジェクトが3月23日、伊勢原市立中央公民館にて「第11回うつ病の境界~あなたの大切な人は大丈夫?~」を開催しました。このセミ ナーは同プロジェクトが掲げる”患者さんの目線に立ち、入院患者さんの不安要素を解消していく”という理念のもと、患者になりえる人やその患者を支える人 を対象に行っているものです。今回はうつ病に関する知識を身につけること、身近な人や自分がうつ病になったときの心の準備をしてもらうことを目的に実施し ました。

講演では、まごころクリニックの院長を務める小綿一平先生を講師に迎え、初めてうつ病にかかる多くの患者さんが精神疾患だと気付 かないこと、うつ病になりやすい人の特徴、患者に対する家族の対応方法、新型うつ病、うつ病の予防方法などについてお話しいただきました。会場は静かで空 気が張り詰めていましたが、先生の冗談で時折笑いが起こり、和やかな雰囲気に包まれる場面も見られました。

来場いただいた159名の伊勢 原市近隣住民は、先生の講演に真剣に耳を傾けており「理解が深まったので、今後の生活面、仕事面および勉学面に役に立つと思う」や「今まで断片的であった うつ病の知識が今日のセミナーに参加したことでまとまり、理解できた」という感想をいただき、参加者アンケートでは96%の方に満足したと答えていだきま した。

プロジェクトメンバーの上沼裕太さん(工学部医用生体工学科3年次生)は「今回のセミナーでは近隣住民の方々など、セミナー開催以 来最も多くの方に参加していただくことができ、また、アンケート結果では参加されたほとんどの方に満足したと答えいただきました。そこから”うつ病に関す る知識を身につけることで身近な人や自分がうつ病になった時の心の準備をする”というセミナーの目的を達成できたと思います。しかし、参加者への配慮が十 分ではなかったと感じた部分もあったので、イベントの質を高めて行きたいと思います」と語りました。