ライトパワープロジェクトが世田谷区立山野小学校でソーラーカー教室を行いました

ラ イトパワープロジェクトが7月6日に世田谷区立山野小学校の校庭で約900名の全校児童を対象にソーラーカー教室を行いました。教室は2回行われ、前半は 低学年、後半は高学年を対象に、木村英樹教授(工学部電気電子工学科)による講義とソーラーカーのデモ走行をしました。

今回の教室は、山 野小学校の溝口純校長先生から、ライトパワープロジェクトの鹿島隆寛プロジェクトリーダー(工学部機械工学科3年)に、「山野小学校開校50周年記念イベ ントとして、ぜひ児童に本物のソーラーカーを見せて教室を開催してほしい」という依頼がありました。(溝口校長は鹿島さんが小学生だった時の担任教師であ り、また、山野小学校は木村教授の出身校でもあることから、今回のイベントが実現しました。)

会場には、2011年、2012年の世界大 会で優勝した最新型のソーラーカーTokai Challengerが運び込まれました。当日は梅雨開け前にもかかわらず、天候にも恵まれました。ソーラーカーのデモ走行は、女性ドライバーの山田萌子 さん(工学部機械工学科3年)が担当し、走行後には、ソーラーカーの運転の様子について児童に話しました。

教室の後半には、児童からの質問コーナーが設けられ、事前にチームメンバーが制作したソーラーカー紹介のDVDを放映していたこともあり、答えきれないほどの多くの質問が出されました。

質 問の中には、「ソーラーカーが1km走行するのに必要なエネルギーを得るには、どのくらいの時間、太陽光で発電すればよいのですか?」といった、木村教授 を一瞬困らせるほどの質問なども出されました。「およそ40秒です」という、思っていたよりも短めの回答に、驚きの声があがりました。司会進行を担当した 山野小学校の金子教諭から、「将来ソーラーカーに乗りたい人、将来ソーラーカーを作りたい人はいますか?」という質問に対して、たくさんの児童が応えてい ました。

最後に、ソーラーカーの内部を児童たちに見てもらいましたが、その際に木村教授および今回イベントに参加した学生9名が児童からサイン攻めに遇うという、ハプニングもありましたが、楽しく交流することができました。

今 回のソーラーカー教室について鹿島リーダーは「小学校の時の恩師の前で、このようなイベントを開くということには、特別な思いもありました。児童たちから も喜びの声を聞き、真剣な質問が出されるなど、高い関心を集めることができて大変よかったです。今後も、多くのこどもたちにものつくりの醍醐味や、楽しさ を伝えていきたい。」と、話していました。

木村教授は、「理科を好きにしてくれた出身校の山野小学校のおかげで、今の自分があるのだと思 います。今回、少しだけですが恩返しすることができてよかったです。ソーラーカーの実物を目の当たりにすることで少しでも理科に興味を持ってもらえればう れしい。」と語っていました。