Tokai Formula Clubが、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された「3支部合同試走会(富士走行会)」に参加しました。本イベントは「全日本学生フォーミュラ大会」へ向けての調整を目的としたものです。
会場には、本大会を想定したコースが設置され、各チームはアクセラレーション(0-75mの間での加速性能を評価する種目)やスキッドパッド(8の字のコースによるコーナリング性能を評価する種目)などの走行や車検を実施しました。
本 プロジェクトは2012年度本大会参戦車両「TF2012」で参加しました。通常、エンジン内部の加工が不要である600cc直列4気筒エンジンを使用す るのが一般的であるのに対し、この「TF2012」は中低速領域でのトルク性能に優れたV型2気筒エンジン(Vツイン)を使用しています。しかしながら、 レギュレーションに適合する排気量610cc以下のVツインエンジンが入手困難なため、650ccのエンジンをベースとし、ボアダウンと呼ばれる加工に よって調整しています。これはエンジンを分解し、内部パーツの加工や再設計が必要となるため、学生が行うには比較的高度な開発手法であると認識されてお り、他の参加チームではあまり見られない特徴とも言えます。そのため、車検員の方からは「Vツインエンジンを使用しているの?ボアダウンなんて凄いね」と いった感想や「足回り、エンジン回りもよく考えられているね」とお褒めの言葉をいただきました。
今回の試走会には1年生を中心に32名のメンバーが参加し、経験を積みました。参加したプロジェクトメンバーは、「次回の大会参戦車両はエンジンの変更によるパワーアップおよびボディをカーボンモノコックにすることで軽量化を目指したい」と話しています。
Tokai Formula Club HP