スチューデントアチーブメントセンターのチャレンジプロジェクト「Global Medical Innovation Project」が4月22日に湘南校舎で、「Welcome Event」を開催しました。本プロジェクトは学部や学科、キャンパスの垣根を越えて連携し、国連で採択された持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」の課題解決を目指して、今年度から活動を開始しました。
当日はオンラインでもイベントの様子を配信し、約100名の学生が参加。はじめにプロジェクトリーダーの金喜燦さん(医学部医学科6年次生)がプロジェクトの概要や今後の活動などについて説明し、各キャンパスと連絡を密に取り合う手段としてウェブ管理ツール「notion」を用いた情報共有やコミュニケーション方法などについて紹介しました。続いて、本プロジェクトのアドバイザーを務めるスチューデントアチーブメントセンターの二ノ宮リムさち准教授が「持続可能な社会?SDGs?私たちはどうしたい?」と題して講演。「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念を説明した後、地球温暖化をはじめ、少子高齢化による人口減少や貧困問題などについて解説し、「社会全体を変革しなければ、地球も社会も“持続不可能”になります。それを防ぐために生まれたのがSDGsです」と話しました。
最後には、参加した学生たちはSDGsが掲げる17の目標ごとにグループを作り、それぞれの課題解決に向けてどのような取り組みができるか、ディスカッションを通して考えました。学生からは、「学部学科が違う人が集まっているので、考え方や捉え方が違って面白い」「1つの項目について考える中で、ほか目標の課題解決にもつながっているという意味を理解できた」といった声が聞かれました。
金さんは、「単発的な取り組みではなく、長期的かつ継続できるプログラムを作りたいという思いから、周囲に呼び掛けてこのプロジェクトを企画しました。社会に出てからではなく、学生のうちに異分野連携をすることで、将来的に互いの職種や役割の理解に結びつくのではと考えています。どれだけの人が参加してくれるのか、どれだけの人がSDGsへの意識があるのかといった不安もありましたが、想像以上に多くの人が集まってくれて安心しました。総合大学の強みを生かして、課題解決に向けて尽力していきたい」と語っています。