bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では、1月29日から31日まで東京ビッグサイトで開催された「エネルギーイノベーション総合展」の「ENEX2025~第49回地球環境とエネルギーの調和展~」「Offshore Tech Japan 2025 第6回海洋産業技術展」、同時開催の「WELL-BEING TECHNOLOGY2025」に研究シーズを出展しました。


ENEX2025では、総合科学技術研究所の長谷川真也教授が長年にわたって研究に取り組んでいる「~熱から音波を介して冷却と発電が可能な熱音響装置~」を出展。熱音響現象を応用し、未利用熱を用いた発電や冷却を可能とする装置の研究について紹介しました。熱音響現象は流体振動(音波)を介して熱と仕事の相互変換が行われるものです。熱音響装置はエネルギー変換部位に可動部品を必要としないためメンテナンスフリーであることが特徴で、愛知県安城市の中央精機株式会社と連携し「熱音響冷却システム実証実験」に取り組むなど社会実装に向け積極的に活動を展開しています。今回は、ブースに、熱から音波を介して冷熱を取り出す装置と熱から音波を介して発電する装置を展示。長谷川教授の研究室に所属する千賀麻利子研究員や大学院生らが説明に立ち、3日間を通して多くの注目を集めました。長谷川教授は、「大学での研究成果を社会実装するには企業の力が欠かせません。実際の装置を見ていただき、さらなる産学連携の機会を創出していきたい」と話しています。


昨年度から始まった「Offshore Tech Japan2025~海洋産業技術展~」では、静岡キャンパスの海洋学部が出展。「~『望星丸』と『小型舟艇 北斗?南十字』による海洋調査~」をテーマに、本学の海洋調査研修船「望星丸」や調査用の小型舟艇「北斗」と「南十字」を用いた海洋調査事例と学生教育の取り組みについてポスターで紹介しました。さらに、海洋研究所や海洋学部海洋理工学科の教員らが「北斗」と「南十字」を用いて駿河湾内で実施した海底ビデオカメラ付き中層撮影装置セジメントトラップによる観測の機材や実際の映像も披露。会期中は調査研究目的での傭船相談も寄せられるなど、多数の来場者が訪れました。説明に立った海洋理工学科海洋理工学科海洋理工学専攻の横山由香助教は、「海洋学部生が参加する望星丸での海洋実習の様子について、海洋関連の企業の皆さんに紹介する貴重な機会になりました。昨年の海洋実習では多様な産業で有用な鉱物を採取できたこともあり、海底資源の活用に向けた調査研究の推進にもつなげていければ」と語ります。


「WELL-BEING TECHNOLOGY2025」には、情報理工学部コンピュータ応用工学科の竹村憲太郎教授が特別出展に参加。「~イベントカメラによる明?暗瞳孔法を用いた高速瞳孔追跡~」と題し、輝度変化を画素毎に非同期で出力するイベントカメラを使った眼球運動の計測について最新の研究成果を紹介しました。これまで、イベントカメラで人の瞳孔を追跡する場合,イベント発生が眼球運動に依存しているため微細な計測は困難とされてきましたが、竹村教授による技術では,能動的な光源の制御によって生じる明?暗瞳孔のイベントを観測して瞳孔を検出。明?暗瞳孔はイベントカメラと相性がよく、イベントの画像化が不要であることから2000Hz以上の高速で、微細な眼球運動の計測を可能とする研究成果について解説しました。竹村教授は、「眼球運動の計測はアメリカの大手IT企業も注目する最先端分野であり、今後も研究を続け市場のニーズに沿ったものづくりにつなげたい」と語ります。会期中は海外からの視察者も多くブースを訪れ、研究成果に関する竹村教授の説明に耳を傾ける姿が見られました。