総合科学技術研究所では3月31日に、湘南キャンパスを会場にオンラインを併用して2024年度東京都市大学‐bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户合同シンポジウム「自動車のカーボンニュートラルに向けた多方面からの研究とその展望」を開催しました。東京都市大学と本学は研究交流に関する包括協定を締結しており、両大学が所有する実験機器の共同利用を進め、教員同士の共同研究も実施。さらなる研究交流の促進を目的に、多様なテーマのセミナーや合同シンポジウムを開催しています。今回は総科研と東京都市大高効率水素エンジン?エンジントライボロジー研究センター(HEET)の研究内容をテーマに、両大学の教員?研究員が講演しました。
開会にあたり総科研所長の岩森暁教授(工学部)があいさつに立ち、「協定締結以降、共同研究に取り組み合同シンポジウムを定期開催する中で、年々テーマが多様化していることを大変うれしく思います。遠隔でご出席の皆さまにも、ぜひ討論に参加してもらいたい」と語りました。続いて東京都市大理工学部機械工学科教授?HEETセンター長の三原雄司氏が登壇し、本学工学部の教員と連携して研究している、液体膜の流れを計測する手法「フォトクロミズム」の技術を応用した水素内燃機関のメカニズム可視化に関する進捗状況を報告しました。続いて本学工学部機械システム工学科の砂見雄太准教授が、紙やフィルムなどの薄膜に印刷やコーティングなどの加工を施した後に、再びロール状に巻き取り大量生産する「ウェブハンドリング技術」の研究について解説。エネルギー事業や車の製造技術への応用可能性について提案しました。
また、東京都市大総合研究所?HEET准教授の及川昌訓氏は、再生可能エネルギーの導入に関する課題に言及。国内外の社会実装事例を挙げ、水素エネルギーの活用案について語りました。最後に、本学総科研の野原徹雄研究員が、地球温暖化の原因とされる各国の二酸化炭素排出量をグラフで示し、二酸化炭素を吸収?回収するシステムの研究について解説。基本構造や国内企業の先行事例を挙げ、野原研究員らがスタートアップを目指して取り組んでいる装置の概要や企業との連携方法といった展望を紹介しました。各講演の後には参加者から多くの質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。



