
環境サステナビリティ研究所(TRIES)のタギザーデ?へサーリ?ファルハード准教授がこのほど、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户6年度外務大臣表彰を受賞。2月25日に在イラン日本国大使館で表彰式が執り行われました。日本と諸外国との友好親善関係の増進に、多様な分野で貢献し顕著な功績を残した個人と団体が表彰されるもので、今年度は186個人、59団体が選出されています。タギザーデ准教授は、「日本とイランとの学術交流を促進」の功績が認められ、今回の受賞に至りました。
イラン出身のタギザーデ准教授は2011年に文部科学省奨学生として来日し、19年にテニュアトラック教員として本学に着任。イランと日本の研究者とともに経済やエネルギーなどさまざまな分野の共同研究プロジェクトを立ち上げ、その成果は多くの論文誌や書籍などで紹介されています。エネルギーや経済に関する研究を専門とする中で、近年は太陽光や地熱などの再生可能エネルギーを用いて発電する「グリーンエネルギー」について金融や投資の視点から研究に取り組んでいます。今回の外務大臣表彰の受賞について、「大変光栄なことであり、今まで以上に研究への強いモチベーションを持つようになりました。世界中の人々が前例のない課題に直面する中で、国を超えた文化的、科学的そして学術的な協力こそが国同士の理解を促進すると思います」と語りました。

また、「日本が燃料資源を輸入に依存している一方、イランは石油などの資源が豊富ですが、それらはいつか枯渇してしまいますし、化石燃料の使用に伴う大気汚染は近年の気候変動に大きく影響しているため、再生可能エネルギーへの転換は両国にとって共通の課題です」と提言。「知識の共有は双方向の対話の中で生まれるものであり、両国で学び合うこと、そこに将来を担う若手研究者を巻き込むことはとても大切です。私が担当する国際学部の授業では、学生に研究テーマを選んでもらい、文献レビューや論文の作成方法など基礎的な部分を教えています。イランにも意欲のある若手研究者が多くいるので、両国の学術発展のために後進の育成に取り組んでいきたい」と話しています。