理系教育センター(情報教育センター)の田中真教授が、9月15日、16日に島根大学とオンラインで開催された国際会議「The 15th International Conference on Innovative Computing, Information and Control 」(ICICIC2021?主催=ICIC International)で研究成果を発表。「Smart Technology for Industry」セッションでのプレゼンテーションと論文内容が高く評価され、優秀賞にあたる「Best Presentation Award」を受賞しました。ICICICは、革新的な計算技術および情報と制御に関する国際的な学術交流を促進し、研究者間のコミュニケーションの機会を提供することを目的に、毎年アジア諸国で開催されています。昨年はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響により中止となりましたが、今年はオンライン会議で開催されました。
田中教授は、「Prediction of Solar Activity Using LSTM and Wavelet Transformation」をテーマに、人工知能の技術と波形信号処理の技術を融合させて未来の太陽活動をより正確に予測する手法を発表しました。「この技術を用いることで、今までより50%以上正確に20年先までの太陽の黒点数を予測することが可能となり、太陽活動と密接に関係している宇宙のゴミ?スペースデブリが大気圏に再突入するタイミングの予測精度向上につながります」と報告し、ICICICの審査員から高い評価を受けました。受賞について田中教授は、「名誉ある賞を受賞でき、心からうれしく思います。発表した技術は時間とともに変化するデータであれば幅広く応用することができ、航空宇宙の研究をはじめ、金融市場、輸送と流通、エネルギー管理などにも適応可能です。現在担当している本センターの開講科目『人工知能』の中でも、今回の研究成果の一端を紹介したいと考えています。今後、宇宙から落下するデブリの軌道を精密に予測する研究に発展させ、人や人口密集地帯にデブリが衝突するかどうか、宇宙と地球の安全にかかわる研究に貢献したい」と語っています。