産官学連携センターでは、8月27日(木)?28日(金)に東京ビックサイトで開催された「イノベーション?ジャパン2015」(主催:(国研)科学技術振興機構、(国研)新エネルギー?産業技術総合開発機構)に出展しました。本イベントは、大学と企業(産業界)のマッチング推進を目的として開催されており、今回は全国の大学から約400件の研究成果が出展されました。
bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户は、次の2件の研究テーマを紹介いたしました。
【出展テーマ】
1)アクリル分散蛍光体によるフルカラー立体描画表示装置の可能性(情報通信分野)
研究者:理学部 化学科 講師 冨田 恒之
概 要: 光のエネルギーを上方変換(アップコンバート)し、近赤外線による励起で可視光線を発光するアップコンバージョン蛍光体を利用したフルカラー立体描画ディスプレイを提案。発光強度の高い赤青緑の3色のアップコンバージョン型蛍光体を開発して、平面ディスプレイの画素の代わりにRGB発光体を多層積層させることで、3原色でのフルカラー立体描画が可能となります。
2)高分子ナノ?マイクロディスク ~新規製造法の提案と医療分野への挑戦~(ライフサイエンス分野)
研究者:工学部 応用化学科 准教授 岡村 陽介
概 要: 既存のナノマイクロ粒子をアルギン酸ゲルに分散させて加熱圧縮?冷却し、ゲル部分を除去することで、簡単にナノマイクロディスクを調製する技術を紹介しました。調製したディスクの分散液は、球状粒子の場合より粘度が高く、表面に薬剤や抗体を接着させることでドラッグデリバリーや化粧品材料への応用が期待できます。
また、岡村准教授は8月28日(金)に開催されたJSTショートプレゼンにも参加し、本研究テーマについて発表を行いました。
本学の各ブースには2日間を通じて多くの企業担当者が訪れ、研究に取り組む教員や学生と、産学連携の可能性や実用化への課題について活発なディスカッションがなされました。