研究推進セミナー「科研費 申請書作成講座」を開催しました

湘南キャンパスで7月30日に、2018年度第2回研究推進セミナー「科研費 申請書作成講座」を開催しました。研究推進セミナーは、教職員や学生の日々の業務や研究活動に役立つ情報を提供する場として2015年度から開催しているものです。今回は科学研究費に採択される申請書づくりをテーマに、研究推進部の長幸平部長(情報理工学部教授)が講演。本セミナーの様子はテレビ会議システムを使って高輪、清水、伊勢原の各キャンパスに加え、付属病院や短期大学部にも配信し、合わせて約160名が参加しました。

長部長は、自身がこれまでに獲得してきた外部研究費を紹介した上で、「科研費を獲得することは研究者の力を証明する一つの手段であり、採択件数や採択金額は大学の研究力を示す指標にもなっています」と説明。さらに、科研費の審査委員を務めた経験から「審査委員は、1か月程度の期間に60編前後の申請書を審査します。また、現代では研究分野が細分化していますから、自分の申請書を読む審査委員が自分の研究テーマに詳しいとは限りません。申請書は、他の分野の研究者にも研究の重要性が伝わるよう、専門用語や難しい記述は避け、簡潔で分かりやすい記述を心がけましょう。また、申請する金額の妥当性も採択を受ける上では重要です。自分の研究実績に見合わない研究費をいきなり積み上げても評価されません。はじめは、堅実な研究計画で採択を目ざしましょう。採択の実績ができてくると、それが評価され、より多くの研究費を取得することが可能になります。研究推進部では今回の講座だけでなく、科研費採択件数アッププロジェクトをはじめ先生方の科研費申請をバックアップする体制を整えていますので、ぜひ活用してください」とアドバイスを送りました。講演では、申請書作成で「すべきこと」「してはいけないこと」など具体的なノウハウが提示され、熱心にメモする受講者が見られました。

講座のあとには質疑応答も行われ、湘南をはじめ各キャンパスの教員から数多くの質問が寄せられました。参加した教員は、「これまでにも科研費を獲得してきましたが、申請書の作り方についてのアドバイスはとても勉強になりました。今後もよりよい研究が続けられるよう、今回の講座を参考にしたい」と話していました。

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