「2018年度研究交流会”学部間の連携で研究活動を加速する”」を10月6日に湘南キャンパスで開催しました。研究交流会は総合大学の強みを生かし、理工系や文系、医学系など幅広い分野の研究者による共同研究の促進などを目的に本学研究推進部が2015年度から実施しているもので、今回は学内外から約120名の教職員、研究者、学部生?大学院生などが参加しました。
開会式では山田清志学長があいさつに立ち、研究交流会の意義や、総合大学としての利点を生かした学部横断型研究の可能性について語りました。続いて今回は新しい取り組みとして、学部や専門分野の垣根をこえたトークセッションを実施。研究者がそれぞれ自らの研究内容や実績を紹介し、3名一組で3つのテーマを語り合いました。
テーマⅠ「スポーツ科学」では、体育学部体育学科の山田洋教授、理学部数学科の山本義郎教授、工学部精密工学科の槌谷和義教授が登壇しました。山田教授と山本教授は、湘南キャンパスの運動部と連携して行った身体運動や戦術の分析について過去の事例を報告し、槌谷教授は、所属するマイクロ?ナノ研究開発センターで行っているマウスピース型のpHセンサーの測定実験など医理工連携の研究成果を紹介。今後の体育?理学?工学の連携はもちろん、会場も交えて多くの分野との、共同研究の可能性を語り合いました。続いてテーマⅡ「文系?理系」では、文学部英語文化コミュニケーション学科の保坂華子准教授、教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠准教授、情報理工学部コンピュータ応用工学科の竹村憲太郎准教授が登壇。「言語の習得」(保坂准教授)、「視覚的対話手法」(富田准教授)、「関節角度手形状力?視線」(竹村准教授)と、それぞれの専門分野について紹介された後、異分野間で共同研究をするために必要なことに“人の理解”というキーワードを挙げ、分野が異なる中で持つ共通点を紹介し、学生を介した研究室間の交流など、分野横断型研究の可能性について提案しました。
最後のテーマⅢ「QOL」には、健康学部の堀真奈美学部長、医学部の坂部貢学部長、情報理工学部(研究推進部部長)の長幸平教授が登壇。長教授による文部科学省私立大学研究ブランディング事業選定プロジェクト「グローカル?モニタリングプロジェクト」を災害時における「QOL」に寄与する取り組みとして紹介、次に今年度新設された健康学部の堀学部長がbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户におけるQOLの概念を紹介し、「QOLの尺度は多様で関連する研究も幅広いので、各学部と連携していきたい」と語りました。坂部学部長も「健康をテーマにするとすべての学部がつながることができ、東海大が『健康学』の連携教育研究拠点になれれば」と語り、その後は長教授の進行で会場を交えた活発な意見交換が行われました。
また、外部講師を招いたランチョンセミナーも実施。元国立スポーツ科学センター研究員で現在、国立大学法人岐阜大学医学系研究科/教育推進?学生支援機構の助教を務める髙口僚太朗氏が「空想から科学へ―スポーツを対象とした研究開発の可能性―」をテーマにスポーツ科学分野の研究資金制度などを解説し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の事業統括室室長、産学連携部次長/参事役の黒木敏高氏が「日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業の仕組みについて」と題して、研究費申請時のポイントなどを紹介しました。
会場では各教職員の研究成果をまとめたポスター展示が行われたほか、研究内容を1枚の写真で表現した「リサーチ?アート」も展示。ショートプレゼンテーションを踏まえて来場者が興味を持った作品に投票し、懇親会で表彰式を行いました。吉田一也副学長(研究担当)は、「学内で研究協力を進めていくうえで、今回のようにフランクなトークセッションができる場も必要だと感じました。今後も学内の研究環境をよりよくしていくことに努め、交流の機会を増やしていきたい」と語りました。
▼「リサーチ?アート」表彰結果
【最優秀賞】
「コロコロコロコロ―踊るアンデスの神」
文明研究所?文化社会学部アジア学科/山花京子准教授
【優秀賞】(3件)
「リン酸銀マイクロテトラポッド結晶」
理学部化学科/冨田恒之准教授
「Let’s take care to eat balanced meals!!」
健康学部健康マネジメント学科/森 真理准教授
「線虫ときゅうり」
健康学部健康マネジメント学科/安田佳代講師
【学長賞】
「ポリオキソメタレートと界面活性剤からなるハイブリッド単結晶」
大学院理学研究科化学専攻2年次生/三澤寿之さん
【副学長賞】2件
「大気圧プラズマジェット照射によるアルミ薄膜の横方向エッチング」
大学院工学研究科電気電子工学専攻1年次生/羽田清貴さん
「ものの形の意味」
医学部医学科基礎医学系/坂部 貢教授
【研究推進部長賞】
「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户ソーラーカー Tokai Challenger」
工学部電気電子工学科/木村英樹教授