産官学連携センターでは、2月15日から26日までオンラインで開催された「テクニカルショウヨコハマ 2021~新たな技術で未来を創る~(第42回工業技術見本市)」に出展しました。このイベントは、公益財団法人神奈川県産業振興センターや神奈川県などが毎年開催している神奈川県下最大級の工業技術?製品に関する総合見本市です。本学は、「ニューWorking?Lifeスタイルゾーン」に1件、「研究開発ゾーン」に3件の研究を紹介しました。
「ニューWorking?Lifeスタイルゾーン」では工学部機械工学科の甲斐義弘教授が、視線による遠隔操作システムを用いたロボットの開発研究について紹介しました。キーボードを使う従来の遠隔操作システムと異なり、非接触のためbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の感染防止対策や、筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者など手が不自由な人でも使用できるメリットを説明。甲斐教授の研究室が開発した視線でドローンを遠隔操作するシステムの成功例を踏まえ、さまざまな環境での活用への期待を訴えかけました。
「研究開発ゾーン」では、理学部化学科の冨田恒之准教授と工学部動力機械工学科の長谷川真也准教授、総合科学技術研究所の畔津昭彦教授が出展しました。冨田准教授は、工学部電気電子工学科の金子哲也講師と共同で取り組んでいる研究を紹介。独自のチタン原料を用いることで4種類の結晶構造の二酸化チタンナノ粒子を単相で作る技術を確立した成果や、従来のシリコン型太陽電池に比べて必要なエネルギーとコストが小さい「有機ペロブスカイト型太陽電池」への応用例などを解説しました。
長谷川准教授は、工場や自動車などの排熱を「熱音響デバイス」を用いて再利用する研究について解説。研究室に設置している熱動作?熱音響冷凍機の動画を掲載し、廃熱を再利用する例の一つとして、300度以下の熱交換機温度で氷点下50度程度の冷凍を実現する様子を紹介しました。畔津教授は、フォトクロミック色素を溶かした溶液に紫外光を照射すると着色する現象「フォトクロミズム」の原理を応用し、世界で初めて液体膜の動きを可視化?定量化することに成功した研究成果を解説しました。