東京オリンピックの柔道男子60kg級が7月24日に日本武道館で行われ、髙藤直寿選手(体育学部2015年度卒?パーク24)が金メダルを獲得しました。
リオデジャネイロオリンピック銅メダリストの髙藤選手は、初戦となった2回戦でヨレ?フェルストラーテン選手(ベルギー)と対戦し、3分45秒で内股を決めて一本勝ちを収めます。ルフミ?チフビミアニ選手(ジョージア)との準々決勝は4分間を戦い終えても決着がつかず、ゴールデンスコア方式の延長戦に突入。チフビミアニ選手が髙藤選手に抱きついて投げにいった行為に指導が出たため、相手の指導3で一本勝ちしました。準決勝はリオ五輪銀メダリストのイェルドス?スメトフ選手(カザフスタン)との対戦に。互いに一歩も譲らず延長戦に突入し、指導2ずつで迎えた11分2秒、スメトフ選手が支えつり込み足を仕かけたところを返して隅落で技ありを奪いました。
楊勇緯選手(チャイニーズ?タイペイ)との対戦となった決勝戦も延長戦までもつれ込みましたが、7分40秒の時点で相手に指導3が入り、今大会日本勢初の金メダルに輝きました。同階級の日本勢では、2004年のアテネオリンピックで五輪3連覇を達成した野村忠宏さん以来、17年ぶりの金メダルです。試合後、目に涙を浮かべてインタビューに答えた髙藤選手は、「これまで井上監督、古根川コーチに本当に迷惑をかけてきました。今までみんなに支えてもらったからこそ、この結果があると思います」と、柔道男子代表の井上康生監督(体育学部教授?男子柔道部副監督)、古根川実コーチ(体育学部00年度卒?大阪府警察)らに感謝を述べるとともに、「豪快に勝つことはできなかったけど、これが僕の柔道です。今まで応援してくださってありがとうございます。これからも金メダリストとして自分を磨いていきたい」と語りました。
なお、IOCオリンピックソリダリティ奨学生として本学湘南キャンパスを拠点に練習に励むレニン?プレシアード選手(エクアドル)は2回戦でヤニスラフ?ゲルチェフ選手(ブルガリア)と対戦し、延長戦の末に指導を取られ敗れました。
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