語学教育センターの山本佳男所長が、9月7日にオンラインで開催された第8回日露人材交流委員会に出席しました。同委員会は、文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」に採択され北海道大学と新潟大学が中心となって進めている「日露経済協力?人的交流に資する人材育成プラットフォーム」の一環で活動しているもので、本学も委員会発足時より幹事校として協力をしています。日露の大学による共同教育プログラム実現に向けた調査検討や参加大学間の情報共有を通じた、大学間交流の支援?促進を主な目的にしており、日本から17大学40名が、ロシアからは21大学36名がそれぞれ参加しました。
当日は、現在同委員会が準備を進めている日露大学間における単位互換ガイドラインの進捗状況が報告されたほか、両国の大学間ですでに行われている単位互換制度や両国の大学の教員が共同で学生を指導する取り組みなどが紹介されました。山本所長は、「本学では、ロシアの国立研究大学高等経済学院と極東連邦大学との間で修士課程レベルでのダブル?ディグリープログラムの実現に向けた協議を重ねています。その一環として、昨年度は本学にヨーロッパの大学間で共通プラットフォームとして活用されている欧州単位互換制度を導入する準備として、同制度と互換性のあるアジア太平洋大学交流機構に本学の開講科目を登録するなど学内準備も進めてきました。両国では修士課程の取得に必要な単位数や単位付与に対する基準の違いなどから単純な単位の振り替えができないといった課題もありますが、今後も本委員会のガイドラインや各大学の取り組みに学びながら、ダブル?ディグリープログラムを実現させたい」と話しています。