バイオサイエンス学科の永井教授が「アンチエイジング ジャパン2017」で「AGEs測定の意義」について基調講演しました

農学部バイオサイエンス学科の永井竜児教授が、9月12日に東京ビッグサイトで開催された「アンチエイジング ジャパン2017」(主催:UBMメディア株式会社)で、AGEs(最終糖化産物)に関する基調講演を行いました。このイベントは11日から13日まで、国内外の美容?健康関連企業400社のビジネスマッチングなどを目的として、「ダイエット&ビューティーフェア」「スパ&ウェルネス ジャパン」と同時開催されたものです。永井教授は、特別企画「抗糖化」セミナーで、「AGEs測定の意義~生活習慣病とそれを防ぐ機能性食品、その評価方法」と題して講演。会場には約100名が訪れました。

永井教授は、糖質の代謝異常によりタンパク質が糖化してできるAGEsが、糖尿病合併症や認知症、がん、高血圧、動脈硬化症などを引き起こすメカニズムについて解説。シャープライフサイエンス株式会社と共同開発した「AGEsセンサ」(左手中指に光を当てるだけで体内に蓄積されたAGEsのレベルを測定する装置)の開発の経緯や特徴を紹介し、「気軽に測定して食生活などを見直すきっかけにしてほしい。それが生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防を促進し、ひいては医療費の削減にもつながると考えています」と語りました。また、脂肪酸が分解されて血中に増加するケトン体由来のAGEsの生成がクエン酸の摂取によって抑制できることを例に挙げ、食品機能を疾病の予防や治療に用いる際の留意点についても説明しました。終了後には、永井教授とともに「AGEsセンサ」の開発を担当し、本学大学院生物科学研究科(博士課程)を修了したシャープライフサイエンス株式会社の山中幹宏氏が、同センサの意義や活用の促進についてアピールしました。なお、同社などが出展した「糖化ケア AGEs Lab」では「AGEsセンサ」のデモンストレーションも行われ、連日、多くの企業やマスコミ、研究者らが訪れ、機器に関する説明を受けて測定を体験していました。

永井教授は、「大手のドラッグストア?チェーンやヘルスサポート関連企業から導入について検討したいとの話がきているようです。スポーツクラブや公民館など、身近な場所にAGEsセンサを設置してより多くの人々に活用していただければと思います。これまで、さまざまな企業や大学の協力を得て開発を進めてきましたが、今後はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の他学部や研究機関などとも連携し、人々の健康増進などに役立つ研究をさらに進めていきたい」と抱負を話していました。

※永井教授の研究室のサイトはこちらからご覧ください↓
http://www2.kuma.u-tokai.ac.jp/~rnagai/

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