建築学科「卒業設計発表会」を行いました

工学部(建築都市学部)建築学科では1月22日に湘南キャンパス17号館ネクサスホールで、4年次生の「卒業設計発表会」を行いました。

事前審査で選ばれた上位12作品を制作した学生が作品に込めた思いやこだわり、制作経緯などをプレゼンテーションし、本学科の教員と外部審査員(日建設計 設計グループ代表 羽鳥達也氏)による質疑応答と審査を実施。佐藤結人さん(指導教員=岩﨑克也教授?建築都市学部長)の作品「潜在景を呼び覚ます―祭礼空間の顕在化による勝浦の風土再生―」が最優秀賞に当たる「TD賞」に決まりました。本作品は、漁業が盛んな千葉県勝浦市をフィールドに設定。年に1度の祭りのときに漁師や工場で働く人々と地域住民が集う場に、ガラス張りの魚の加工場や製氷工場を設け、漁師らの生活が見える建築を計画したものです。祭りの際に神輿の舟渡が行われる中央の通りは海に向かって下っており、潮の満ち引きも計算して設計しています。佐藤さんは、「漁師や工場労働者と都市部の住民との間には見えない壁のようなものがあり、漁業が盛んな勝浦のよさが見えづらくなっていると感じたことから、さまざまなものの結節点となる建築にしたいと考えました。研究室の岩﨑先生が熱心に指導してくださり、研究室の仲間も手伝ってくれたおかげで受賞できました」と感謝の言葉を話していました。

【TD賞:最優秀賞】
佐藤結人さん
「潜在景を呼び覚ます―祭礼空間の顕在化による勝浦の風土再生―」

【学士設計賞】
石橋千夏さん「坂を築く―地を接いで流れだす街―」
大宅真愛さん「愛おしさを宿す―モノと身体の距離を縮めることで構成される見立て空間―」
田中大輝さん「微を象り都市の距離を改む」※審査員特別賞も受賞
柴田裕斗さん「不均質な整頓―部分から全体を形成する都市複合型商業施設の提案―」