広報メディア学科の学生が「ACジャパン広告学生賞」のテレビCM部門で「審査員特別賞」を受賞しました

文化社会学部広報メディア学科の樋口喜昭教授の研究室に所属する学生チームが、「ACジャパン広告学生賞」のテレビCM部門で3位にあたる「審査員特別賞」を受賞しました。このコンテストは公益社団法人ACジャパンが主催し、若い世代に公共広告への理解を深めてもらおうと2005年から実施されています。23年度は、同部門に38大学から266作品がエントリーし、25作品が入賞作品に選出。3月27日に東京都?渋谷スクランブルホールで表彰式が行われました。

審査員特別賞を受賞した鈴木亨英さん(3年次生)、中村隼さん(同)、殿岡勁梧さん(同)、北島康二朗さん(同)、及川琉希矢さん(4年次生)のグループは、リサイクルをテーマにした「リサ愛クル~キューピッドはあなた達~」を制作。道端に落ちている2本のペットボトルが、「来世はペンになりたかったのに」「うちは消しゴム! 大丈夫、いつかリサイクルされるから!」と話している様子をペットボトル視点で描写し、人の手で生まれ変わって再会するストーリーに仕上げました。リーダーを務めた鈴木さんは、「動画を見た人に“リサイクルをしてみよう”と気軽に思ってもらうため、ポップな作品にしようと映像に男女の声をアフレコし、“出会いの場を作るキューピッドは人間”というメッセージを込めました。リサイクルマークの記載がある身近な文房具を映像に活用しましたが、ペットボトルは消しゴムにリサイクルされないことが作品提出後にわかり、安易な気持ちで作ってしまったと後悔しました。賞をいただけたことを大変うれしく思いますが、広告は多くの人に届けるものなので、正しい情報だけで伝えないといけないとあらためて痛感しました。来年度のコンテストにまた挑戦したいです」と話しています。中村さんは、「作品タイトルは先輩のアイデアですが、柔軟な発想に驚かされました。ポップな内容に合致したインパクトのあるタイトルがついたと思います」と語り、殿岡さんは、「ごみを捨てるとき、“あの動画面白かったな”と思い出して正しく捨ててくれる人が増えたらうれしい」とコメント。ナレーションを担当した北島さんは、「仲間たちのイメージに沿うように工夫して表現したので、評価されてうれしく思います」と喜びを口にしました。

指導に当たった樋口教授は、「作品を見ていて学生の成長を感じましたが、世の中で放送されている広告が、プロによる細かいチェックが積み重なっていることを学生たちはより感じたと思います。この経験は財産になるので、ぜひ今後の活動に役立ててもらいたい」と語りました。

※学年は当時