7月14日はフランスでは革命記念日です。今から230年あまり前の1789年7月14日に、パリの民衆が圧政のシンボルであったバスティーユ監獄を襲撃したことでフランス革命が起こりました。それを記念して今でもパリのシャンゼリゼ通りで大統領による軍隊の閲兵パレードが行われます。フランスでも今年はコロナ禍やウクライナ戦争など内外に難問山積で、今年2期目を迎えたマクロン大統領は、春の大統領選挙の際には極右政党のル?ペン氏に猛追を受けてヒヤヒヤの再選でした。ひょっとしたら極右政党の大統領が革命記念日のパレードをしていたかも知れません。力と不寛容が主流になりかねない最近の世界情勢の中で、「自由?平等?博愛」の理念の大切さを、かろうじて守ったフランス国民の選択でした。
ところで革命記念日と言うとなんだか血なまぐさいですが、この日は別名「パリ祭」とも呼ばれています。こちらの方がどことなくロマンチックで、いかにもフランス的だと言えるかも知れませんね。7月14日は「自由?平等?博愛」の理念と共に、愛と芸術と文化のパリに思いをはせてみてはどうでしょうか。