タギザーデ准教授が「科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞しました

国際学部国際学科のタギザーデ?ヘサーリ?ファルハード准教授がこのほど、文部科学省が選出する「科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞。4月19日に文科省を拠点にオンライン配信された表彰式に参加しました。「科学技術分野の文部科学大臣表彰」は、研究開発や理解増進などにおいて顕著な成果を収めた研究者?学者の功績をたたえるもの。「若手科学者賞」は、萌芽的な研究や独創的視点に立った研究などで顕著な業績をあげた40歳未満(出産?育児により研究に専念できない期間があった場合は、42歳未満)の若手研究者が対象となっており、今年度は全国の教育研究機関から101名が選出されました。

国際学部国際学科のタギザーデ?ヘサーリ?ファルハード准教授

タギザーデ准教授は2011年に文部科学省奨学生として来日し、19年にテニュアトラック教員として本学に着任。イランと日本の研究者とともに経済やエネルギーなどさまざまな分野の共同研究プロジェクトを立ち上げ、その成果は多くの論文誌や書籍などで紹介されています。また、22年にはイランと日本の相互理解、友好親善に寄与したとして在イラン日本国大使館からも表彰されたほか、世界で発表された全論文のうち引用された回数が上位1%に入った研究者が選出される「Highly Cited Researchers 2022」にも輝いています。

今回の受賞は、「グリーンクレジット保障と再生可能エネルギーに関する研究」の成果が評価されました。グリーンクレジットは、企業による省エネルギー設備の導入や二酸化炭素等の排出削減量を「クレジット」として国が認証する制度で、企業同士での売買を可能にするものです。クレジット創出者は、省エネによるランニングコストの低減だけでなく、クレジットの売却益や取り組みに対するPR効果を得られ、クレジット購入者も、環境貢献企業としてのブランドイメージ向上といったメリットが生まれます。タギザーデ准教授は、「仕組みこそできているものの、参加する企業はまだまだ少ない。考え方や知識が普及していないだけでなく、企業側から見れば環境問題対策は、製作コスト増や新エネルギー導入のリスクを負うこともあります。だからこそ、政府が環境問題対策に取り組む企業の税率を下げたり、新エネルギー導入で発生した問題を保証したりする制度が必要です」と話します。また、再生可能エネルギーについて「日本では、太陽光発電や風力発電などの普及が進む一方で、世界第3位の資源を持つ地熱発電への注目はありません。温泉発電とも称される『バイナリー発電』など新技術も開発されているので、導入が進めばエネルギー問題解決の糸口にもなるでしょう」と語っています。

今回の受賞については、「本表彰に推薦してくださった吉川直人副学長(国際担当)や細田衛士副学長(文系担当)、荒木圭子学部長(国際学部)にまずお礼を伝えたい。bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の教職員の皆さんによるサポートがなければ、受賞はできませんでした。今後も感謝の思いや受賞の喜びを胸に、研究活動に邁進します」と話しています。