国際学部の講義「Global Action Advanced B」を受講する学生らが2月19日に、東京?麹町にある駐日ベルギー王国大使館を訪問しました。本学部では、興味?関心のある分野や言語の学びをより深めようと学内外のフィールドで多様なプログラムを実施しており、今回はベルギーの地域研究を専門とする語学教育センターの中條健志講師が以前から同大使館と交流があったことから実現。小山晶子教授と中條講師、ドナシメント?アントニー講師(語学教育センター)の授業でフランスの文化や言語について学ぶ学生20名が参加しました。



学生たちは、事前授業で中條講師からベルギーの概要について学び、4人ほどのグループごとに自分たちが知りたいと思う質問を準備して大使館訪問に臨みました。当日はまず、エデュアルド?ヴァン?クルーネン公使参事官から同国の地政学的な位置づけや概要、日本との関わり、大使館の仕事などに関する講義を受講。フランス語のほかオランダ語?ドイツ語といった3言語が使われながらもベルギー特有の単語などがあり、日本の文化に興味を持つ若者が多いといった話を聞いたうえで、学生たちは新たに抱いた疑問点について検討し、「言語や地域により個別の行政機関をもつ連邦制の国で最も大変なことは?」「言語や文化が異なる人たちが一緒に暮らすことに軋轢はないのか」「ベルギーの大学生のキャンパスライフは?」など、英語とフランス語で活発に質問。公使参事官は2カ国語を織り交ぜながら丁寧に答えました。



小島遼香さん(国際学部3年次生)は、「フランス語圏であるアフリカの発展途上国支援に興味があり、フランス語を学んでいます。多様な文化や言語を持つ人たちが一つの国で暮らすのは大変だと漠然と思っていましたが、公使参事官の話を聞いて上手に共生していると知りベルギーにも興味を持ちました」と話しました。田中亜門さん(同)は、「大使館に行ったのは初めての経験。事前の勉強は大変でしたが、カジュアルな雰囲気で迎えていただき楽しい時間を過ごしました。フランスのみならずフランス語圏の多様な国に興味が広がりました」とコメント。渡辺葵さん(同2年次生)は、「初めて授業以外でフランス語を話し、公使参事官に聞き取っていただいたことに感動。先輩たちの流暢な質問にさらに頑張ろうと思い、フランス語への興味がさらに大きくなりました」と話しました。
なお、翌20日には東京在住のフランス語圏の国の子どもたちが学ぶ「東京国際フランス学園」も訪問。校内の施設を見学し、学びを深めました。
