健康学部健康マネジメント学科では12月22日に湘南校舎で、キャリア支援講座「会話に自信をもつにはどうしたら良いの?」を開催しました。健康をマネジメントするためには、他者の健康状態を把握するなど相手のニーズを知るためにもコミュニケーション能力は重要です。SNSを通じたコミュニケーションだけでなく直接顔を合わせて会話をしていく力は軽視だけできません。学生の立場からからも、就職活動だけでなく日常生活でも重要となるコミュニケーションや会話について気づきや学びを得てもらおうと、西垣景太准教授が企画したもの。フリーアナウンサーの髙橋大輔氏(株式会社オフィスワンエイト)が講師を務め、本学科の学生21名が参加しました。
読売ジャイアンツの主催試合でスタジアムMCを務める髙橋氏は、プロレスやゴルフ、相撲の実況、「乃木坂46」のライブMCといった自身の仕事を紹介した後、「会話とは、コミュニケーションとは何でしょうか?」と問いかけました。学生たちは「自分を知ってもらう手段」「人を理解するもの」「情報交換」など次々に発言。髙橋氏は、「私は相手の気持ちを引き出すことだと思います。アナウンサーの仕事は話すことではなく、人の話を聞くことです。そのために大事にしていることは3つ、『相手を知る』『得意ではないことは武器になる』『努力、意識、準備』です」と話し、相手の信頼を得て安心感を持って話をしてもらうために、相手のことを徹底的に調べて話のトピックを準備してきた経験や、相手を観察し、立ち居振る舞いを考えていること、時には怖がらず自分の失敗談や弱点を開示して共感を得ること、相手の話を理解して、興味がある話題に質問を重ねることで会話を展開させていく方法や「心に刺さる言葉」を返すテクニックなど、自身の経験を交えて語りました。
その後、学生たちは二人一組になり、自己紹介カードに書かれた出身地や最近気になること、悩みなどのキーワードをもとにインタビューするロールプレイングを体験。髙橋氏は「気持ちを引き出すには、相手に寄り添うことが大切です」とアドバイスを送りました。質疑応答では「就職活動の面接などで相手にいい印象を持ってもらうためのポイントはありますか?」「距離感がつかめず、気まずい相手との会話で心がけることはありますか?」など次々に質問が上がり、髙橋氏は「面接ではきちんとした敬語を使えるだけで好印象」「苦手な相手にはまずは自分から話しかけて主導権をにぎること」など丁寧に答えていました。
参加した岡野俊輔さん(4年次生)は、「『コミュニケーションが得意な人ばかりではないので、沈黙がコミュニケーションになることもある』『人と話すときに沈黙を怖がらなくていい』という話が印象的でした。来春から社会人になるので、目上の人や初対面の人と話すときに、髙橋さんからアドバイスしてもらった“心に刺さる言葉”を意識し、自分から積極的に声をかけていきたい」と語っていました。