健康学部健康マネジメント学科の森真理准教授と有志学生6名が、小田原百貨店大雄山店と連携して開発してきた「ロコモコ風アジバーグ丼!」を2月25日に同店で販売しました。平成30年度神奈川県県西地域大学連携事業に採択された「健康を学ぶ学生が提案するME-BYO改善のための科学的根拠に基づく食レシピの提案」の一環で取り組んできたもの。当日はレシピを開発した学生が店頭に立って試食販売をしたほか、スポーツ栄養に興味のある学生有志が体組成を測るコーナーや貧血、適塩をチェックするコーナー、鉄やカルシウムを摂取できる食品のアドバイスをするコーナーを設け、地域住民の健康相談にも答えました。
学生たちは昨年6月ごろにプロジェクトを立ち上げ、森准教授から栄養学の基礎知識を学んできました。未病戦略的エリアの拠点施設として神奈川県?大井町に建設された「BiOTOP!A me-byo valley」を訪れ、施設の職員から未病についての説明を受けたほか、「イス立ち上がりチャレンジ」や「反復横跳びチャレンジ」といったME-BYOの状態を知るための体験コーナーに挑戦。その後、小田原漁港を訪れ、魚に含まれる栄養素や小田原の地魚についても学びを深め、レシピを開発していきました。リーダーの黒沢舞乃さん(1年次生)は、「漁港で『小田原はアジが有名でおいしいく、骨ごとすり身にできる』と教えてもらったので、主菜はアジバーグに決めました。何度も試作をして、味を改良しながら試行錯誤を重ね、この丼一つで1食分の栄養を摂れるよう工夫しました」と語ります。
販売当日は、1つ580円(税別)で50食限定で店頭に並べられ、「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户健康学部の学生が考えたお弁当です!」という学生たちの呼びかけに多くの買い物客が足を止め、試食に手を伸ばしていました。購入者には学生たちが制作した冊子も配り、そこに記載されている「ME-BYO改善のための低栄養予防レシピ」も紹介。試食した市民からは、「ちょうどいい味の濃さでおいしくいただきました」「少し薄味のように感じましたが、普段いかに味の濃いものを食べているかがわかりました。適塩についても教えてもらったので、今後気をつけたい」「塩分チェックをしてもらいましたが、質問にも丁寧に答えてくれてとてもわかりやすかった」といった感想が聞かれました。
森准教授は、「玉ねぎの旨味を生かしたソースにすることで醤油の量を減らして適塩を心がけるなど、工夫を凝らしたレシピが完成しました。本学部の1期生で、先輩もいない中で一生懸命よく頑張ってくれました。興味を持ち、学びたいと思って挑戦した経験は今後に生きるはず」とコメント。神奈川県の担当者は、「大学の専門的な知見と若者のパワーで県民の未病が改善し、地域活性化につながれば」と今後の活躍にも期待を寄せました。