芸術学科の田丸准教授が「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户6年度みなと区民大学 bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户 ジャズを聴く」で講師を務めました

教養学部芸術学科の田丸智也准教授が10月1日から11月26日まで、品川キャンパスで開催された「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户6年度みなと区民大学 bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户 ジャズを聴く~ジャズコントラファクトと二次創作~」で講師を務めました。この講座は公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)が港区内で活躍する研究者らの成果?活動を区民に知ってもらうことを目的に、各大学と共同で開催しています。田丸准教授は2014年から講師を務め、毎年多くの申し込みがある人気講座となっています。

これまで歴史やテクノロジー、演奏家やレコードレーベルなど多様な切り口でジャズ講座を展開してきた田丸准教授は、今年度は音楽におけるコード進行の引用を意味する「コントラファクト」にクローズアップして講座を展開。ジャズミューシャンの多くが演奏し、伝統的な定型として知られる「ブルース」や「リズムチェンジ」では、即興演奏を通じて「既存楽曲のコード進行に別のメロディを付けた楽曲」が生み出されており、「コントラファクト」と呼ばれる楽曲もスタンダードナンバーのコード進行を引用し創作されてきました。田丸准教授は、全5回の講座を通じてこうした楽曲の歴史的背景や様式の特徴についてアナログレコードやデジタル音源を用いて試聴するとともに、詳しく解説しました。

10月1日の第1回は「ジャズとコントラファクト」、15日の第2回は「12小節の定型『ブルース進行』」、29日の第3回は「ジョージ?ガーシュウィンの進行」をテーマに実施。11月12日の第4回「ビ?バップとコントラファクト」では、初めに「抽象表現主義」と呼ばれる前衛的なアートが生まれた1940年代のニューヨークについて解説。ダンスの伴奏や娯楽を主な目的とした大編成のビッグバンドによるSWINGの演奏に対して、制約のあるショーを嫌い、自由な音楽表現を主張したミュージシャンたちの登場によってもたらされたモダンジャズの革命「ビ?バップ革命(THE BE-BOP REVOLUTION)」について、歴史的背景や様式の特徴を説明し、チャーリー?パーカーやセロニアス?モンク、マイルス?デイビスら稀代のプレイヤーの映像?音源を視聴しました。さらに、アドリブソロの特徴をトランペットで実演すると、受講者から大きな拍手が寄せられました。26日の最終回は「ポップミュージックとコントラファクト」をテーマに開講しました。

参加者からは「若いころからジャズが好きで、毎年この講座を楽しみに参加しています」「さまざまなテーマでジャズの知識が増えてうれしい」などの声が寄せられました。田丸准教授は、「ジャズの魅力をより多くの人に伝えることは私のライフワークです。『みなと区民大学』はもう10年にわたって続けているので、聴講生の方には顔見知りも増えてきました。これからも、さまざまな場でジャズのより深い楽しみ方を伝えていきたい」と話しています。