人間を取り巻く環境について学びます。例えば、SDGs(持続可能な開発目標)のような問題に着目し、自然科学、社会科学、人文科学科のさまざまな学術的な見地から人間生活の持続可能性を考えます。人間生活において必要不可欠な自然環境や社会環境について研究し、広い意味での環境問題などの人間環境全般を学ぶことができます。通常の授業に加えて、さまざまな実験?調査や体験実習などを行います。
人間を取り巻く環境の諸問題を見つめ
自由な発想で解決方法を探る
さまざまな問題を体系的に学び
広い視野を育てる3領域
人が自然と共生し、豊かで便利な持続可能な社会を目指すためには、広い視野を持って課題にアプローチすることが不可欠となります。人間環境学科では、「自然環境領域」、「社会環境領域」、「生活文化領域」の3 領域で学びを構成しています。学生は興味のある領域から学び始め、卒業までには全ての領域の科目を履修することになります。
現代社会の課題を解決する
SDGsと紐づいた教育
私たちを取り巻く環境は、多くの課題を抱えています。国連は、持続可能な人間活動や地球環境の保全を目指して、持続可能な開発目標(SDGs)を策定しました。人間環境学科では、SDGs の基本から学べる「SDGs論」をはじめ、貧困、食料、エネルギー、経済成長、生活環境、気候変動などSDGsの目標に設定されたキーワードについて、学修できる科目が開講されます。
自然環境領域
人間活動と自然環境の調和を目指す
人類の持続可能な暮らしを維持するには、生物多様性の保全や循環型社会の構築など、自然環境との共存が求められます。本領域では、自然環境の現状を知り、保全しつつ、人間が豊かに生活する自然共生社会への転換を目指し、講義と演習を通して実践的に学びます。
Keyword 環境保全/生物多様性/循環型社会/省エネ/物質循環
社会環境領域
持続可能な社会のために人ができること
持続可能な社会のために、地方自治体、企業、NPO、市民が連携し、生活の質(QOL)を向上させることが望まれています。そのためにグリーンエネルギーを体現した地方創生とグローバル化にも配慮し、講義と演習を通して実践的に学びます。
Key Words 持続可能な開発/生活の質(QOL)/グリーンエコノミー/再生可能エネルギー/グローバル化/観光まちづくり
生活文化領域
人と自然が調和した地域づくりを考える
持続可能な暮らしを創造するためには、地域の自然?歴史?文化を残すことと地域産業の発展を考えることが求められています。本領域では、これからの地場産品による経済活動と新たな生活文化の創造を目指し、講義と演習を通して実践的に学びます。
Key Words 里山文化/新たな地域産業/ライフスタイル/ローカリゼーション
/観光まちづくり
NEWS
教員紹介
人間環境学科には多彩な分野で活躍する専門家がそろっています。基礎から応用まで、社会のニーズに応える実践的な指導を行う担当教員を紹介します。
4年間のまなび
人間を取り巻く環境に関する諸問題を体系的に学べるようなカリキュラムになっています。 フィールドワークや実技?演習に重きを置いた特色のある教育を行います。
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人間環境学科の授業の特徴
人間環境学科では、1 年次からフィールドワークなどの体験型の授業を行います。
実際に現場へ足を運んでの実体験は環境を学ぶ上で貴重な機会となります。
自然との調和:自然環境と人間とが共存できるための課題や解決策を探ります
自然環境の現状を把握する
全国各地の水辺に出かけて、
そこにどんな生物がいるのかを調べます
自然環境との共存を図るには、まず現状がどうなっているのかを明らかにする必要があります。大学近隣に限らず、国内各地においてその地域にどのような生き物が生息しているのかを調べています。
身近な地域の水環境を調べる
この水はどこから流れてきたの?
近郊には多くの湧水があります。採水して大学に持ち帰り、水質を調べるための化学成分分析を行っています。水質を調べると、この水がどこを流れてきたのか、人間活動が水質に悪い影響を与えていないかなどが分かります。
理科?環境教育用教材の開発を目指す
どんな教材なら楽しく学べる?
ものづくりは、さまざまな知識?経験を与えてくれます。中学?高校で学ぶ理科を楽しめる教材開発を通じて、自然科学の基礎を再確認するとともに、“ ものづくり” や“伝える” 技術の習得を目指します。
人間活動と社会:社会?世界の問題の現場を調査する
自然環境の現状を把握する
現場を訪れて解決策を探ります
清掃工場、リサイクル施設、市役所、動物愛護センター、工場、博物館、世界遺産などを訪問し、専門家や利用者に聞き取りやアンケートをします。現場から実情を把握し、それを契機に課題の解決方
法を検討します。
グローバルな視点で問題を考える
国際性を重視し、世界の環境問題を扱います
気候変動、生物多様性減少、廃棄物処理、酸性雨、差別?難民などは、日本だけで解決できる問題ではありません。地球環境問題を、国際的な視点で捉え、世界の持続可能な開発、SDGs を具体的に検討します。
ローカルな視点で問題を考える
地域と協働して問題解決策を模索しています
地方創生、地域福祉、限界集落、まちおこし、中山間地など、中央と地方、都市と農村など格差の中で問題が顕在化しています。そこで、地域性を踏まえたローカルな視点で、格差縮小、生活の質の向上を目指します。
人と人の共生:自然?文化?経済と人とのつながりを考え持続可能な暮らしを創造します
里地里山での保全活動の実施
地域の自然やそこでの人の暮らしを考えます
湘南キャンパス周辺には、雑木林や水田などの里地里山的環境が広がっており、その一部の地域でフィールド演習を進めています。室内での勉強に加え、野外体験も積極的に進めています。現場では、
皆さん方の若い力が求められています!
観光まちづくりのフィールド演習
交流人口?関係人口創出に向けた具体的な演習を実施します
地域資源を生かした観光まちづくりにより、地域に訪れる交流人口の創出や地域と継続的につながる関係人口の創出に向けて、連携地域でのフィールド演習を実施します。
例:松田町「きらきらフェスタ」(イルミネーションイベントの企画/飾りつけ)
自然と調和した経済活動の在り方とは?
川崎市立日本民家園で過去の家屋の状況を視察します
私たちは高度経済成長期に経済を優先し自然環境を壊してきました。しかし、
これからの社会は、過去を教訓にしながら、持続可能な形で自然を利用する
中で独自の文化を育みつつ、経済を発展させる必要があります。