人間環境学科には多彩な分野で活躍する専門家がそろっています。
基礎から応用まで、社会のニーズに応える実践的な指導を行う担当教員を紹介します。
岩本 泰|Y. Iwamoto
教授 博士(教育学)
研究テーマ:環境教育論?ESD、SDGs の教育?関係人口創出による持続可能な地域づくり?エシカル消費論
専門分野:教育学(持続可能な社会を創る環境教育、ESD 論、「総合的な学習の時間」の教育方法論)
公正で持続可能な社会/地域づくりの学び論
公正で持続可能な社会/地域づくりに向けた教育と活動、ESD(持続可能な開発のための教育)?SDGs?エシカル(倫理的な)消費の教育方法論、観光
による地域開発の可能性、まちづくりや地域づくりの担い手育成、関係人口創出の意義などについて研究しています。
鳥飼 行博|Y. Torikai
教授 博士(経済学)
研究テーマ:グローバルとローカルな双方の持続可能な開発についての経済研究
専門分野:開発と環境の経済学、農漁村?被災地を対象とした地方創生の実証的分析
途上国に飛び出し考えてみよう
タイ、フィリピン、中国、米国などの研究滞在やフィールド調査を続けて30年間、カネ?モノ?ヒト?ワザの経済から、世界と地域の持続可能な開発を研究しています。ゼミナール活動では、国内外の貧困?差別の問題や環境経営の聞き取り調査も実施しています。
小栗 和也|K. Oguri
教授 博士(工学)
研究テーマ:省エネのための耐熱合金開発(材料分野)?科目横断型実験教材の開発(教材分野)など
専門分野:材料科学?環境配慮材料?理科教育(教材開発)
環境との調和を目指したものづくり?材料開発
ものづくりを支えるこれからの材料について研究を行っています。特に省エネルギーや総エネルギーにつながる環境に配慮した材料をターゲットにしています。ものづくりの知識?経験を生かした環境教育に使える教材開発にも取り組んでいます。
藤吉 正明|M. Fujiyoshi
教授 博士(学術)
研究テーマ:里山における植物相の把握とそれらの利活用?生態系における植物と菌類の共生機構の解明
専門分野:植物および微生物生態学?保全生物学?植物民俗学?自然教育に関わる教材開発
里山で「人と自然のつながり」を考えよう!
里山(農村)は、人々の生活環境であると同時に、多様な生物の生育?生息の場にもなってきましたが、現在多くの生物が急速に姿を消しています。今後、共に豊かに生きていくためには、どのような在り方が望ましいのか、フィールドで五感を使って考えましょう。
勝田 悟|S. Katsuda
教授 修士(法学)?学士(工学)
研究テーマ:環境保全についての政策および法律のあり方、環境責任を中心としたESG戦略
専門分野:法学(環境法、情報公開関連法、不法行為法等)、分析化学(化学物質測定?管理等)
地球は有限ですが、人の欲求は無限です
政府系?都市銀行系シンクタンクで環境政策?法律の立案について研究をしていました。大学では、環境政策、環境戦略等の講義を行っています。環境の短期的、中長期的変化で人類の持続可能性が失われています。社会科学的な対策のあり方を研究しています。
万城目 正雄|M. Manjome
教授 修士(開発学)
研究テーマ:グローバル時代における人権?環境に配慮した持続可能な経済?社会開発
専門分野:日本の対外経済政策(貿易?投資、国際労働移動、技術移転、環境?人権)
経済問題を考えてグローバルな視野を養おう
グローバル経済は、貿易?投資?労働移動の拡大を通じて発展してきましたが、人口減少社会に直面する日本で、豊かさが実感できる経済社会を形成するためには、人権?環境にも配慮した政策が求められます。好奇心と志向性を持って、一緒に経済問題を検討してみませんか。
北野 忠|T. Kitano
教授 博士(水産学)
研究テーマ:絶滅に瀕した水生生物の生態解明や保全、生き物を通した環境学習に取り組んでいます
専門分野:保全生物学?水族の繁殖生態学など
水生生物の保全を実践し、人間との共存を模索
現在、多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。その要因は開発?里山の管理放棄などさまざまですが、いずれも人間と関わりがあります。そこで野生生物の生息状況と人間活動との関係を明らかにし、特に絶滅危惧種に対しては積極的な保全活動を実践しています。
室田 憲一|K. Murota
教授 博士(農芸化学)
研究テーマ:環境因子(温度、水分、光、振動など)が植物に及ぼす影響?食品廃棄物の農業利用
専門分野:植物生理学、食に関わる環境学
「食べること」は自然環境を破壊すること?
私は農学部の出身で、「植物」、「農」と「食」が研究のキーワードです。「植物」は地球上の全ての生物の生命の源です。また、「農」や「食」は我々が生きるために必須のもので、人間と自然環境との関係を考える最適なツールとしても使っています。
落合 由紀子|Y. Ochiai
准教授 修士(経済学)
研究テーマ:廃棄物問題などの環境問題に対する経済的手法の有効性といのちの学習の効果
専門分野:経済政策、環境経済学、消費者教育
現場に足を運び、自分の目で確かめよう
環境問題は、もはや人々のモラルに頼るだけでは解決が難しく、環境税などの経済的手法を導入した環境配慮的社会システムの構築が必要になっています。消費者、企業、行政はどのような役割を担うべきなのか、廃棄物問題や消費者教育の視点から研究しています。
高木 俊之|T. Takagi
准教授 修士(社会学)
研究テーマ:介護保険の新しい総合事業と地域住民組織の関係、まちづくり三法の改正と地域商業
専門分野:社会学、地域社会学、地域福祉論
やってみせ、言って聞かせてさせてみて
人口減少時代における地方自治体のまちづくりを、総合計画と福祉の両面から研究しています。市町村行政の役割が高まっている現在、独自の取り組みを行っている市町村を調査に訪れることが何よりも楽しみです。夏期休暇には学生の皆さんとも調査に行きます。
小坂 真理|M. Kosaka
准教授 博士(地球環境学)
研究テーマ:持続可能な開発目標(SDGs)実施に向けたガバナンス
専門分野:環境政策、環境政治、グローバル?ガバナンス論
持続可能な社会の構築について考える
環境政策論を学んだ後、ドイツにある国連気候変動枠組条約の事務局で地球温暖化に関する国際交渉を支援する仕事をしてきました。ゼミナールではグローバルとローカルな視点を交えながら、持続可能な社会の構築に向けて皆さんと考えていきたいと思います。
倉元 隆之|T. Kuramoto
准教授 博士(理学)
研究テーマ:降水および河川水の水質形成機構の解明や山地
森林流域での水循環に伴う物質循環の解明
専門分野:水文学?雪氷学?地球環境化学
フィールドに出かけて水環境を調べてみよう
降雨や降積雪、湧水や河川水、南極?北極の雪や氷床コアなどを研究対象として、採取してきた“ 水” に含まれる化学成分濃度を測定し、地域の水環境や地球の気候変動に関する研究を行ってきました。現在は大学近くの丹沢山地などで水環境の調査を行っています。
日比 慶久|Y. Hibi
准教授 博士(農学)
研究テーマ:好気性微生物と炭素性複合素材を併用した水質浄化、慶良間諸島などをモデルケースとした自然体験型環境教育プログラムの構築
専門分野:環境微生物学?マリントキシン?環境教育(教材開発)
環境とは何か、多面的思考で捉えよう
環境中に生息する微生物を用いて環境浄化(水質)方法などを構築する仕事や温暖化に伴う毒を持った生物の生息域の変遷やマリントキシンの特異性などを研究してきました。環境変化における事象を多面的側面から問題点を捉え解決方法を一緒に構築しましょう。
鈴木 修斗|S. Suzuki
助教 博士(理学)
研究テーマ:先進国における新たな生活文化の普及に伴う地域変容過程の解明?農山漁村地域論?都市-農村関係論
専門分野:地理学?人文地理学?地域研究?地域史
「地域」に暮らす人々の生活を描き出す
「地域」に暮らす人々の生活やその変化を描き出すことによって,地域の特性や変容過程を解明しようとしています。農山漁村,都市,観光地など多様な地域を対象とした緻密なフィールドワークを通して,人間と環境の関わりを総合的に捉えることを目指しています。