教養学部人間環境学科の岩本泰教授のゼミでは、10月12日に湘南キャンパスで開催された「TOKAIグローカルフェスタ2024」の企画として、株式会社イケヒコ?コーポレーションと連携したブースを出展。同社スタッフと学生が、い草を使ったワークショップを実施しました。本学科ではこれまで学科開講科目「エシカル消費論」や岩本ゼミの授業で同社と連携し、持続可能な社会づくりに向けた商品開発や消費行動に関する講義を実施してきました。昨年度に続いて2回目の出展となる今回は、い草で高さを調整できる枕と、多彩な色に染められたい草を編み込むコースターづくりのワークショップを用意しました。
当日は14号館1階の会場に多くの来場者が訪れ、枕やコースター作りにチャレンジ。「い草のいい香りがする」「家に畳がないので初めてい草に触った」など会話を重ねながら、自分好みの一品を完成させていきました。学生たちは、「大人から子どもまで多くの方が楽しんで参加してくれました。畳に慣れていないと『香りが苦手』という方もいますが、これを機にい草や環境課題について考えてみてもらえるとうれしい」と話していました。運営スタッフとして参加したイケヒコ?コーポレーションの小出水直美さんは、「日本の住環境が変わり畳がない家が増えていますが、い草は湿気を吸ったり消臭効果があったりと高機能な素材。さまざまな視点から見て、触れることで、い草のことを知ってもらえれば」と語ります。岩本教授は、「持続可能なライフスタイルを考えるうえで、プラスチックの代替えとなる素材の一つとして市民の方々に提案できればと思い企画しました。日ごろの研究活動について紹介するとともに、学生にとっては一般の方とかかわる貴重な機会になったと思います」と話しました。