大学院人間環境学研究科では10月30日にオンラインで、FD研修会を開催しました。神奈川県の研究機関「環境科学センター」から講師を招き、環境分野における連携?研究協力の可能性について意見交換することを目的としたもの。当日は、同センター環境情報部環境活動推進課長の池貝隆宏氏が講演しました。
初めに本研究科の勝田悟研究科長があいさつし、「本研究科では、自然科学と社会科学、人文科学と、さまざまな視点から環境学を研究しています。環境科学センターで行われている分析科学研究はすべての研究の基礎となる部分なので、今日の講演内容を今後の活動につなげていければ」と語りました。続いて池貝氏が、「神奈川県環境科学センターの活動について~域学連携の視点から公設試との協働可能性を探る」と題して講演しました。同センターの沿革や概要を説明し、環境監視、調査研究、環境学習、気候変動適応の4つの業務を紹介。自然保護団体や高校の理科クラブと連携した環境調査活動や、年代別の環境教室といった県民参加型の取り組みなどについて解説しました。また、地域の課題解決に向けて大学と協力事業に取り組む「域学連携」の可能性について言及し、「子ども向けに環境学習を開くだけでなく、そこで教える指導者の養成も重要だと考え『環境学習リーダー養成講座』を展開しており、今年度はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户から岩本泰先生(教養学部人間環境学科教授)に講師としてご協力いただいています。今後はより地域と大学との連携を深め、多角的な環境学習の場を県民の方々に提供していきたい」と展望を語りました。
講演後は聴講した教職員と、環境教育の展開方法や教育機関との連携に関する課題、森林伐採のメリット?デメリットなどについて意見交換し、連携事業の可能性について語り合いました。