「第16回ユネスコスクール全国大会」で卒業生のサヘル?ローズさんと教養学部の岩本教授が登壇しました

「第16回ユネスコスクール全国大会」が11月30日に東京都?国立オリンピック記念青少年センターで開かれ、卒業生で俳優のサヘル?ローズさんと教養学部人間環境学科の岩本泰教授が基調講演とパネルディスカッションに登壇しました。本イベントは、ユネスコの理念「教育や科学、文化の振興を通じて、戦争の悲劇を二度と繰り返さない」を学校現場で実践する「ユネスコスクール」の生徒や教員らが全国から集まり、地球規模のさまざまな課題に向けた対応や教育手法について意見交換することを目的としています。今回は、「社会に開かれたユネスコスクール-多様性と共生の未来への貢献-」をテーマに、11月25日から12月1日まで行われた「第3回ユネスコウィーク」の一環として実施されました。岩本教授は、教養学部が所属する「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」(ASPUnivNet)の新規申請支援担当を務めていることから今回の運営に協力しました。

当日は、サヘル氏が「出会いこそ、生きる力」と題して基調講演を行い、戦争孤児である自身の生い立ちに触れながら、世界中で深刻化する貧困問題や戦争による民間人の被害、国内外の社会問題について解説。「SDGsという言葉は世界中に浸透していますが、気候変動を止めるためにごみの分別を頑張っても、世界のどこかで戦争が起き爆弾が落とされているこの状況は、SDGsとはかけ離れていると感じます。この矛盾の中で今一度、皆さんにはSDGsという言葉が持つ意味を考えてもらいたい」と訴えかけました。続くパネルディスカッションでは岩本教授が進行役を務め、サヘル氏とユネスコスクールの中高生3名、次世代ユネスコ国際委員会の学生が登壇。「いじめはなぜ起きるのか」「『多様性と共生』する未来のために大切なこととは」などさまざまなテーマで各自が意見を述べ、多文化を受け入れる価値観や、対面で接する機会の重要性について語り合いました。岩本教授はイベントを振り返り、「ユネスコスクール各校ではさまざまな教育プログラムが展開されていますが、パネルディスカッションに登壇された方々の意見を聞くと、どの学校もユネスコの理念が生徒にしっかりと伝わっていると感じました。bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户でESD(持続可能な開発のための教育)を実践する身として、今後も教育のノウハウを提供するなど協力を続けていきます」と語ります。

また、当日はユネスコスクール認定を目指す付属大阪仰星高校の教諭も参加し、各プログラムを聴講。「各校の取り組みはとても参考になりました。現在実施しているSDGsに関する授業などを軸に、今後はより社会に開かれた教育カリキュラムを展開していきたい」と話しました。