教養学部芸術学科の開講科目「ラボラトリートライアルA(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」(指導教員=池村明生教授、熊谷慶助教)を履修する学生たちが1月6日に、神奈川県平塚市の「ひらつかタマ三郎漁港」でウォールアートを制作しました。「ひらつかタマ三郎」は、平塚市漁業協同組合から依頼を受けて2014年に本学科の学生が考案した地産地消PRキャラクターです。漁協のイベントやPR制作物などへの登場を通じて市民に親しまれ、2016年4月には平塚市と漁協が提案型ネーミングライツ契約を締結したことから平塚漁港は「ひらつかタマ三郎漁港」の愛称で呼ばれています。今回の活動は、漁港の入口の石壁にウォールアートを施すことで漁港のPRや落書き防止につなげることを目的に、今後の平塚市とbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の連携事業を見据えて試験的に実施したものです。


今回は授業を履修する14名の学生が6グループに分かれ、9月から12月にかけてB1サイズの段ボール紙を使いさまざまなポーズをとったタマ三郎の抜き型を制作しました。型紙の制作は全員が初めての経験だったため、池村教授と熊谷助教が制作した見本の型を参考に、線の太さや全体のバランスなど試行錯誤しながら調整。漁港でのウォールアート制作は小雨が降る中、カラースプレーと絵の具で計7点のタマ三郎を描きました。池村教授は、「キャラクターは誰が作るかではなく、誰がどのように育ててくれるかが重要。タマ三郎が誕生して10年以上経ちますが、平塚市の方々が大事に育ててくれたからこそ今回の活動にもつながったのだと感じます」とコメント。熊谷助教は、「これまでも授業で市のイベント告知ポスターなどを制作していますが、学生たちの様子を見ると、作品が多くの人の目に触れることでやりがいや達成感につながるのだと実感します。デザインとはイラストを描くだけではなく、依頼者の意図やさまざまな条件をどのように取り込み表現するかが大切なので、こうした活動を通じて多くのことを学んでいってもらいたい」と話しています。


ウォールアートは来年度も、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户と平塚市の交流40周年事業として活動を継続していく予定です。