大学院芸術研究科音響芸術専攻では2月22日に湘南キャンパスのスタジオソナーレで、「ALL Piano Concert」を開催しました。同専攻では年に2回、学びの成果を披露する場として一般公開のコンサートを開催しています。今回はピアノ奏者の松原彩花さん(修士1年次生)が出演し、多賀ひとみ非常勤講師が伴奏を務めました。

当日は、ドビュッシー作曲のピアノ独奏曲集『版画』全曲(「塔」「グラナダの夕べ」「雨の塔」)を演奏したほか、モーツァルト作曲のピアノ協奏曲第12番イ長調K.414より第1楽章を披露しました。松原さんは当日配布のプログラムに掲載する各曲の解説も執筆。巧みな演奏で曲の世界観を表現し、会場から温かい拍手が送られました。また、今回は本専攻修了生で40年来にわたり指導にあたってきた多賀非常勤講師の最終演奏のステージとなり、卒業生や教職員、二宮洋名誉教授らが駆け付け、本研究科の沖野成紀研究科長が花束を贈呈。多賀非常勤講師は本学が2006年度から2020年度まで続けてきた一般市民向けの生涯学習講座のピアノ教室でも講師を務めていたことから、当日は講座の受講経験者も会場で聴講しました。松原さんは、「ドビュッシーの曲はこの1年間、先生方から多くのアドバイスをいただいたことで多様な視点から学ぶことができました。これからもフランス音楽における理想の音色を追求して演奏していきたいと思います。また、ピアノ協奏曲は初めて取り組んだ曲ですが、伴奏の多賀先生が導いてくださったことで、音と会話しながら作品をつくる楽しさを感じることができました」と語っています。

多賀非常勤講師は、「出演予定の1名が体調不良で急遽、松原さんのソロステージとなったものの、堂々とした演奏で本当によく頑張ってくれました。今回演奏したピアノ協奏曲は、一つのステージにピアノが複数台設置されているbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户だからこそできる曲。最後の舞台で学生と一緒に演奏できたらと思い、松原さんと相談して披露することができました」とコンサートを振り返りました。また、「本学での演奏は今回が最後となり、これまでご縁のあった多くの方々が駆け付けてくれたうれしさから涙をこらえるのに必死でした。大学の改組改編により、私が教鞭を執った教養学部芸術学科音楽学課程は今年度最後の卒業生を送り出すこととなりますが、各課程を統合した芸術学科にも音楽を愛するすてきな演奏をしてくれる学生が多く在籍しています。大学の素晴らしい施設や楽器をたくさん活用してくれること、音楽が学生の心の拠り所となることを切に願っています」と語っています。