オンラインで「UNESCOユースセミナー」を開催しました

教養学部では3月20日にオンラインで、「UNESCOユースセミナー」を開催しました。本学部が加盟している「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」(ASPUnivNet)における事業の一環として実施したものです。ASPUnivNetはユネスコの理念に基づき、グローバルなネットワークを活用して新しい教育内容や手法の開発、発展を目指すユネスコスクールの活動支援が目的で、ユネスコスクール加盟校に対する支援や、大学の持つ知的財産の提供、国内外の教育機関とのネットワークづくりの促進などを主な活動内容としています。本学部では国際学科の小貫大輔教授を中心として、主に関東のユネスコスクールを支援するためにユース事務局を設置。ユース世代を対象としたセミナーを毎年開いています。今年度はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響により、WEBビデオ会議システム「Zoom」を用いて実施しました。

今回は本学部の学生と教職員、神奈川県内の高校やインターナショナルスクールなど7校の生徒?教職員が参加したほか、国際学科卒業生の星久美子さんとブラジルの青年グループ「カンピーナス日伯文化協会ジュニア会」のメンバーがサポートスタッフとして加わりました。初めにブレイクアウトルーム機能を用いてグループ対抗のゲームで親交を深めた後、各校の代表者が学校の特徴をクイズ形式で紹介。「校章は何をモチーフにしていると思いますか?」「修学旅行の行き先はどこでしょう?」といった問題に対し、グループごとに話し合い正解数を競いました。また、動画やスライド資料を用いて学校の歴史を紹介する場面もあり、在日ブラジル学校のエスコーラ?オプションの教員からは、「ユネスコスクールでほかの学校の人たちと交流することで、社会とつながり、自分たちの役割を自覚することができます。今後もこの事業に参加していきたい」といった声が聞かれました。

小貫教授は、「オンラインは初めての取り組みで不安もありましたが、カンピーナスのメンバーがブラジルから参加してくれるなどメリットもありました。海外だけでなく、国内でも北海道から参加してくれた高校生がいたので、来年度は国内外問わず物理的距離の問題を乗り越えてより多くの学校に参加してもらいたい」と今後の展開に期待を寄せ、「ユネスコスクールのミッションは人権、環境、国際理解に関する教育です。ユースセミナーでの外国学校との出会いは国際理解につながりますし、過去には人間環境学科の教員による環境保全の講義も実施しました。また、日本では海外にルーツをもつ子どもたちが十分な教育を保障されていないという課題がありますが、ユースセミナーはそういった状況を理解する人権教育の役目を果たしていると思います。次回は夏の開催を予定しているので、高校生にも企画段階から参加してもらい新しいことにチャレンジしていければ」と語りました。